移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
6・6ノリの悪さ [画像を表示]

6・6ノリの悪さ (2017/06/05)  日系人も日本人もまったくいないブラジル人オンリーのグループとピアウイ州に行った。
最初はできるだけ、仲間に加わろうと努力したが、僕のノリがあまりにも悪く、傍で聞いている状態が多くむしろ皆に水を差すように感じたので2日目から、無理して仲間に加わることをやめた。引っ付き虫のようにくっついて行動するのは耐えられなかったこともある。そうかといって完全に孤立するわけにもいかないから、着かず離れずといった感じである。
 あるとき、レストランガ並ぶ広場で皆と離れて頼んだ料理を待っていると、「みんなで一緒に食べようよ」と優しい20歳ほどの女性がわざわざ呼びに来てくれた。別にふてくされてそうしたわけでもなく、僕の食べたい料理のある店が皆のいる所から離れた場所だけであったから、一人離れて座っただけであった。彼女は僕が一人寂しく食べようとしているのを見ていられなかっただろう。僕としては普段から一人だし寂しくもなんともなかった。むしろ、わいわい言いながら食べるのは面倒くさくさえあった。多分、今の僕は、日本でも異質な存在にみえるだろう。自分でも皆にリズムをあわさない乗りの悪い人間だと解っている。だが、無理に一緒にいて皆に気を使わすよりよいとは思うのだが、どうだろう? 
 最終日に、プロデューサーがわざわざ僕のところにきて「皆で飯を食べに行くけど、疲れていたら無理にこなくてもいいよ」と言ってくれた。集団の行動に水をさすつもりはないし、打ち上げの日くらいは一緒に行動した方が良いと思ったので、「喜んで行かしてもらうよ」と答えた。
 今回の旅は自分のノリの悪さ、暗さを実感した旅であった。でも、無理して全面的に合わすようなことはしなくてよかったと思っている

DSC05839.jpg
ピアウイ名物、カルネ・デ・ソル(干し肉の一種)


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.