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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
6.16 ブラジル式挨拶とバカ話

6.16 ブラジル式挨拶とバカ話 (2017/06/15) ブラジル人の丁寧な挨拶ぶりは知っていたが、ブラジル人ばかりのグループと旅行して改めてその丁寧ぶりに驚いた。
 ブラジル人は、何かの集まりに出ると、その集まり出席している一人一人に握手をしたり、ハグをしたり挨拶をする。その丁寧な挨拶ぶりは知っていた。僕は、もう面倒くさいので、皆の方に手をあげて終わりである。だいたい、未だに女性とハグするのは慣れない。女性がハグしてきそうに感じると、さっと手をだして握手をすることがほとんどである。男もハグをしてくる奴がいるが、そうなるともう論外である。どうも、肉体的接触が苦手なのである。
 今回、一緒に旅行したブラジル人たちは、朝食であったときに一人一人挨拶して、4時間ほど後の昼食にも一人一人挨拶をするのである。その一人に聞くと、これはブラジルでは普通らしい。そうするのが礼儀なのであろうが、普通の挨拶でさえ億劫なのに、ここまで来るともう耐えられない。朝食の時に、皆に軽くて手をあげて「ボン・ジア(おはよう)」と挨拶した後、昼食時には手をあげることさえもしなかった。おそらくブラジル人は僕が外国人だから仕方がないくらいに思っていただろう。
 彼らは集まると、バカ話をして皆で大笑いしていることが多い。端っこでポツンと笑いもしないでいる僕を見て「もっとポ語を覚えてよ」と一人の女性に言われた。
もともと、孤独が好きだし、日本人同士でいてもバカ話をして皆で大笑いをすることなどない。ブラジル人のバカ話には興味がわかないので、彼らの話を全く聞いていなかったのだ。集中して聞けば、解らないことはなかっただろう。しかし、それを聞いて面白く感じただろうか? 日本人の中でも、変わり者の部類に僕ははいるだろうから、ブラジル人にはましてやであろう。
 その場を暗くする気はもうとうないが、同調して無理にわらったりする気もないので、どうしてもいなければならない限りはさっさとその場を離れることにしていた。
 今回旅したブラジル人たちは皆明るくて楽しい奴ばかりであった。そんな僕の気持ちを察してくれていたようで、皆、僕の好きなようにさせてくれたし、のけ者にされるようなことはなかった。僕にとって楽しい旅行であった


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