6・30 誰もあてにできない。 (2017/06/29)
サンパウロは回避したようだが、リオやブラジリアではメトロがストらしい。テレビは見てないので、もしかしたら直前に変わったかもしれないが。 そのせいか、早朝6時にアパートの窓から見下ろすと人通りがほとんどなかった。一瞬、散歩を敢行しようかと思ったが、こういう人通りの少ない時は、うろつく路上生活者が何をしてくるかわからないし、車も交通規制を守らず飛ばし放題が多いのでやめた。慎重になりすぎかもしれないが、後で後悔するのもいやだから止めたのだ。 ブラジルでは自分を守るのは自分だけで、人は一切あてにならない。だから、慎重にならずにはいられない。油断をすれば、一挙に足をひっぱられる。つい最近も知人のブラジル人が電話詐欺に遭い、口座の預金を全部奪われたらしい。やはり僕の時と同じで、誰かにクレジットカードを使われた形跡があるから警察が捜査するために暗証番号をおしえてくれと言われ、つい教えてしまったようだ。電話後すぐおかしいと気づき、カードを解約したが、銀行口座のお金はすべて下されてしまっていたという。僕の場合も同じような手口であったが、銀行カードと兼用のものではなく、クレジットカードのみだったので被害はまったくなかった。ブラジル人でさえ詐欺にひっかかるのであるから、かなり巧妙なのだ。情報がダダ漏れで、詐欺師は、いつ、どこでカードを使ったか解っているのだ。それでつい信用してしまい暗証番号を渡してしまう気持ちはよくわかる。幸いなことに、彼はカード保険に入っていたのでお金は戻るようだが、その手続きは面倒なのだろうなと推測が着く。 とにかく、あの手この手で詐欺をして他人の金を奪おうとする輩が無尽にいるから、本当に気を付けなければいけない。サイトやニュースを見ていると、たいして彼らには罪の意識もないようだし、刑もさほど重くないようだ。だいたい、ブラジル人には万引きや詐欺に対する罪の意識はあまりないような気がする。万引きにいたっては、した人間が人に威張ったりするほどだから全くないといっても過言ではないかもしれない。日本に行ったブラジル人の中には万引きをする人間が多いという話をしばしば聞くが、彼らには悪いという意識がそれほどないせいだろう。
|