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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
7・1 荒れてきたブラジル [画像を表示]

7・1 荒れてきたブラジル (2017/06/30) セントロを歩くと、路上生活者が増えた。それに伴うように警官の数も増えた。路上生活が増えたのは、麻薬常習者が集まっていたカラコランジャをアルキミン知事、ドリア市長が警察を使って一掃したために、市内各地に常習者たちが散りジリに拡散したためだ。まだ、行ってみてないが、東洋街リベルダーデから数百mも離れていない、常習者が集まっていた区画にも大勢常習者が逃げ込んでいるだろう。おそらく、夜は、リベルダーデ区のグロリア通りから下は危なくて歩けないのではないだろうか?? この辺はハイチ人の難民やアフリカ人も多く、仕事にあぶれた人が昼間からぶらぶらしている。去年、もっとも危ないと思われるところは避けて、この地区を歩いたが、バール(軽食堂兼居酒屋)には、昼間からビールやピンガ(酒)を飲んでいる男が多かった。ときおり、鋭い視線を感じたので、さっさとその場を立ち去った覚えがある。
失業率は19%を越えている? らしいからブラジル人はもとより難民の就業は難しい。友人の話では、言葉も異なるし、文化も違う。難民を雇ってもまともに働こうとしないのがほとんどらしい。それでも中にはびっくりするほど働く人間もいるらしいが、そんな人は稀らしい。
「作業用の制服を渡すと、作業場では着ずに自分の家に持ち帰って着る、昼食のお弁当を渡すと、渡されたその場で食べてしまう。ハイチ人慈善教会に頼まれて建設会社の友人がハイチ人を雇ったらしいけれど、いくら教えても治らず、頭が痛いだけなので結局皆クビしたらしいよ」とブラジル人の友人が言った。
言葉も文化も風習も教育レベルも全く異なる人が異国で暮らすことは難しいことだと思う。結局は、難民の少なからずの人が、仕事にあぶれ、生きるために犯罪に走るパターンが多いと思う。そうなると、受け入れた国の人も不幸だし、難民として入国した人々も不幸だ。
ブラジルにおいては、ブラジル人でさえ失業者が多いのに、難民たちが仕事を求めてもそれは難しいことだ。個人的な意見としては、ブラジルのような多くの自国民でさえ困っている国が、難民を受け入れるべきではないと思う。

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一見余裕のある人が多く見えるが、5人に一人以上失業者がいる。©kajisako


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