7・7 小心者の心得 (2017/07/06)
夕、毎日の撮影にでかける。繁華街でカメラをカバンから出して、ちらっと見たとき、CFカードが入っていないことに気が付いた。これで2日連続である。そういえば昼に写真を撮ったあとに、カードリーダーでPCにイメージを取り込んでそのままになっていたことを思い出した。意をけっしてカメラをカバンの中からだしているのに写真が写せないとは! がっかりしてしまった。急きょ、完全散歩に切り替えて、早々に家路についた。たかがセントロを歩いているだけではあるが、カメラを携帯しているから無理はできない。いつ拳銃でホールド・アップを要求され、根こそぎ盗まれるかわからない。さっさと帰るのが一番である。 最近はあまりみかけなくなったが、カメラを手に持って歩いている人間も一時期多かった。写真を撮るには、シャッターチャンスを逃さないためにも常時手に持っていて歩くのが一番よいとは思うのだが、僕にはそこまでの勇気はない。いかにも、オレはカメラマンだと人に見せつけているようでいやなこともある。ブラジル人は山車好きなようであるが・・・。 いい被写体をみつけても、撮る時は必ず瞬時に辺りを見回し、危なそうな奴がいなことを確認している。撮った後もすぐカバンに入れ、数十m歩いて後ろを振り返る。それを習慣づけている。そんなことを言うと、ちょっと注意しすぎなんじゃない、ビビりすぎるんじゃない、と笑われそうだが、僕は必要だと思っている。小心者だし、盗まれてもカメラを買いなおす余裕もないからからしょうがない 特にセントロは路上生活者が多く、何もせずにぶらぶらしている奴が多い。彼らは見ていないようで道行く人を驚くほどよくみている。ブラジル人だけでなく、アフリカ人、ペルー人、ボリビア人のスリや泥棒が、どこからか見ている。実際、1週間に3度もケチャップやチョコレートの液を振りかけられ荷物を狙われたこともある。目をつけられれば、暴力的に襲われる可能性は十分ある。それも一人でなく数人でである。 セ広場やアニャンガバウーのメトロ駅近くで写真を撮っていて、通りがかりの人に、ここは危ないからカメラを出さない方がいいよ、と注意されたことは1度や2度ではない。あるときは、信号を待っていると、おばさんから「さっき、店先で男たちが、カメラをもったオリエンタルがいるって言ってたわよ。気をつけなさい」と忠告されたこともある。 危ない地域では撮る時には、あらかじめ警官が近くにいるかいないかを確認している。セ広場などで路上生活者やストリートチルドレンにわっとこられたら、もうどうしようもない。警官の有無は要確認だと思っている。カメラを手にもって歩く人間が激減したのは、被害者が増えたせいではなかろうか? 携帯が1時間に数台盗まれている町で高価なカメラが盗まれないわけがないし、自分は大丈夫なんて思うのは甘い
 | 祭日になると、開いている店もほとんどなく人通りもめっきり減ってしまうセントロ |
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