7.22 野菜の「濃く」 (2017/07/21)
オルガニック市の野菜が増えてきた。今が野菜の旬らしい。 毎週、朝7時にこの市に買い出しに行って1週間分の野菜を買っている。遅くなると、欲しい野菜が売り切れてしまうので、どんどん市に行く時間が早くなり、7時に家をでるようになった。もともとあまり野菜が好きでなく、自分が食べられる野菜を買うためにはこの時間にでるのがよさそうなのだ。バスに乗っていくから市につくのは7時半くらいになってしまう。この時間は客もそこそこなので買いやすい。この市は高齢のお客さんが多いから、ボックスとボックスのせまい廊下を歩くのも遅いし、買うのも遅い。さんざん見比べて買わなかったりするから、短気な僕はイライラさせられる。 毎週買っていて困るのが、知らず知らずのうちに、買う野菜が同じになってしまうことである。できるだけ旬の野菜を買うようにしているのだが、自分自身の好き嫌いがおおいし、売られている野菜もほぼ同じだからどうしても偏ってしまう。ちなみに今日買ったのは、西洋ホウレンソウ、サツマイモ、青梗菜、からし菜、バナナ、カブ、などなどである。しめて30レアル(約1000円)。これを1週間で食べつくすようにしている。料理なんてほとんどできないから、炒める、茹でるくらいである。メルカードで買う肉・魚といっしょに食べているのだが、毎週ほぼ同じでも不思議に飽きない。 いつも買うボックスは、肥料も水もやらない(種付けや苗付けの時には水をやるらしい)という完全自然農法で野菜を作るおじさんのボックスだ。彼によると、このオルガニック市の中でも、彼が作る野菜は味がこいらしい。「有機肥料をやると、野菜の味が皆似て来るんだよね」とおじさんはいう。僕にはそんな味の違いは一切わからないが、お客さんは、ここの野菜はおいしいと言って買って行くらしい。確かに、他のボックスにはお客さんがいないときも、オジサンのボックスにはたくさんいる。ただでさえ味オンチといわれるブラジル人に解るのか??(知人のレストランオーナーの弁や多くの食品関係の人に言わせると) 毎日食べていても飽きないということは、なにかあるのだろう。先月、旅行に行ったホテルの朝食は2日食べただけで嫌になってしまった。味がうすっぺらなのだ。食べている時は、僕には気が付かないが、おじさんの作る野菜には「濃く」があるのだろう
 | オルガニック市。高齢者の客が多い。歳をとると、健康を気にする人が増えるせいか? |
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