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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
7・30 なくてはならないもの [画像を表示]

7・30 なくてはならないもの (2017/07/29) また寒くなってきた。寝室の机の下にいた雄犬ニンジャも寒くなったようで、キュインキュイン鼻を鳴らして自分専用のバスタオルを持ってきてくれと要求する。自分で持ってこい、と無視をして本を読み続ける。それにしても彼が欲しがっているものがだいたい察しが着くことが妙に腹立たしい。それでもしばらくして、ここで犬たちが体調を崩したら結局は僕が面倒をみなければならないと思い直し、居間に行くためにベッドから起き上がった。ニンジャは「やった」とばかり尻尾を振って大喜びし、先立って居間に行く。ニンジャは自分でバスタオルを持ってこれるのだから、自分でもてくればいいだろう、と思うのだがいつも僕に頼んでくる。僕が甘やかしすぎたのかもしれない。それでも3回に1回は自分で持ってきているようで朝起きると、バスタオルに包まって机の下で寝ていることがしばしばある。
彼らは、もうジジ犬・ババ犬であるから、突然体調を壊すことがあるので少々面倒くさくてもできるだけしてやるようにはしている。ニンジャはバスタオルを引きずって自分で持ってくることはできるが、雌犬アズミはそれほど器用ではないので、結局2匹のバスタオルを僕が持ってくるハメになってしまう。先日、ニンジャの足が突然萎えて歩けなくなってからは本当に気を付けるようになった。
ベランダに植えたアサガオは葉も黄色くなりできた種も取ってしまったが、茎はまだまだ青々しい。引き抜いてしまうのは忍びないのでそのままおいている。もしかしたら、来年まで生き抜いて花を咲かしてくれるかもしれない、と密かに思っている。
根を植えたネギは、何度も取って料理に使っているが、一向に枯れてしまう様子もなく青々とそしてどんどん大きくなっている。今ではネギを買う必要がなくなった。ほぼ同時期に一緒に芽吹いたマンゴーの芽はどんどん育っていたが、寒さのためか? 鉢が小さいためか? 成長が止まってしまった。春が来たら、もっと大きな鉢に植え替えてやろうと思っている。
空になった水槽を見るたびに、水槽の中で魚がすいすい泳いで頃を思い出すが、サンパウロで一時期盛り上がっていた魚の飼育も最近はすっかり下火になり、売られている魚も僕の欲しい魚はほとんど見なくなってしまった。いたとしても目が飛び出るほど高く、餌代、電気代のことを考えると、僕にはとても飼育できるような状態ではない。また魚との生活を過ごしたいとは思うが、現在の状況ではとても無理そうである。
動植物は、都会で一人ひっそり暮らす僕を癒してくれる。時に嵐の海のようにいらつく僕の気持ちを静めてくれる。僕にはなくてはならないものである。

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マンゴーの苗。左は寒くて大きくならなかったアサガオ。鉢が小さすぎる?


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