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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
8・4 フグ雑炊 [画像を表示]

8・4 フグ雑炊 (2017/08/03)  フグの身は刺身で3食を食べ、キモと頭を小さく切り分けられたモノが残っていた。キモを食べるにあたって、フグ毒について調べてみた。もちろん、バイアク・バンデイラについて書いているはずもない。もしかしたら和名で同種のフグがいるかもしれないが。
 フグは種類や季節によっても毒のある部分が変わったり、毒をもったりするらしい。一般的には毒のあるのは『卵巣』や『肝臓』で、『皮』や『腸』などの内臓にも毒を持っている種類も多くあるらしい。フグの毒『テトロドトキシン』は、調理されるぐらいの温度では壊れないので、加熱調理しても毒性が残るようなので、例え加熱してオジヤにしたくらいでは危ないことに変わりはない。しかし、魚屋の友達はフグが入荷するとキモも食べているようだし、日本食レストランの大将も、キモは絶品だと言っていた。大丈夫だとは思うが・・・。
 しかし、サイトで調べれば調べるほど危ないことが解り、心配になってきた。それでも好奇心がまさってちょっとだけ食べて、危なそうに感じたらやめようという決断にいたった。
 まず、もらった10センチほどの白いキモを切る。結構大きい。柔らかくてスパスパ切れるので肝臓だと思う。生で食べた方がおいしかったのだろうが、既に2日経ってしまっていたので、オジヤを作る湯に放り込む。そして細かくした頭を入れて煮沸。目ん玉もあった。魚の目は嫌いなのでこれは取り除く。煮立ったところでアクを取り白菜、ネギを投入後、ご飯を投入。卵をいれたいところだが、残念ながら家になかった。醤油で味付けをし、こわごわ、キモを食べてみる。ねっとりしてアンキモ、フレッシュチーズをもっと柔らかくした感じである。思った以上に脂っぽい。生でくったらおいしかっただろうに。ちょっと食べて舌がしびれることも、苦しくなることもなかったのでそのまま食べつづけた。
 化学調味料(今度日本に帰ったら、化学調味料でなくこんぶや小魚の粉の出汁があると聞いたのでそれを大量に買ってきたい)も入れなかったのに、出汁が良く出ていた。第一感想はおいしかった、である。フェジョアーダを食べ終わった後、脂が強く口の中がベトベトする。そこまではいかないが、フグ雑炊も少しベトベトした。皿にもしつこく脂がついていて洗い落すのが大変であった。
 二人の魚の専門家が既に何度も食べていて「大丈夫だ」と言っていたので食べたが、食べる前はドキドキものであった。そんなに心配しながら食べる意味があったのか、と後で思ってしまった。最悪死んでも本望よ、と思って一口目を食べたが、グルメでもないのに好奇心だけで食べるとはまったくバカである。自分でもあきれる。
 人によってはブラジルのフグにも毒がある、という人がいるので、心配な人は食べない方がよいと思う

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ほぼ50日ぶりに小雨が降った。ほんの少しは乾燥が和らぐか?


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