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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
8・5 修理人を雇う大変さ [画像を表示]

8・5 修理人を雇う大変さ (2017/08/04) やっと約50日ぶりにセントロ付近は小雨が降った。遠く離れた貯水湖は10%を切っているらしいが、少しは水が増えただろうか? 雨雲がやってくるとともに寒さもやってきた。またガクッと寒くなってしまった。

 台所の流しの下水管に穴が空いたようで、水を流すとジョロジョロと水が漏れるようになってしまった。とりあえず下にバケツを置いて水を受けているが、かなり穴が大きい様ですぐ水が溜まってしまう。なんとかしなくてはならない、と思っている。人に頼むとお金がかかるのでなんとか自分で直すつもりだ。特にこの建物を専門に修理を請け負っている修理人はボッタクリでゆうに普通の2倍を請求するから腹立たしい。大学で建築学を勉強した友達によると、壁の中の排管などを修理するのは難しいが、目に見える部分は意外に簡単に直るそうである。面戸臭い。とても面倒くさい。しかし、金の余裕もないし、ぼったくりの料金を請求されると腹立つから自分で直すしかない。
 日本に帰ってしまった友人は大変器用で、家の電線を全部取り換え、ジャグジーバスまで一人でとりつけてしまった。タイルの張り替えなどはおちゃのこさいさいで、あっという間に取り換え、もう玄人はだしの人であった。ブラジル人はちょっと手伝いをしただけで、自分はプロだと吹聴し、金をもらって仕事をする。以前水漏りで修理を頼んだ修理人は、高い金だけ請求し、約束通りやらないし、ほとんどはたらかなかった。頭にきて病気になりかけたので、水漏れが直った時点で即辞めてもらった。その前に頼んだ修理人はヘボでタイルもまともに張ることさえもできなかった。おそらくちょっと手伝いをして左官の仕事を齧っただけであろう。あまりにヘボだったので、結局、半分近いタイルを僕が自分で張った。
こうした修理人のほとんどはファベーラ(貧民街)に住んでいる人たちで、すべてのことにおいて超適当である。雨がふったり寒かったりすると仕事にはこないし、全く当てにならない。材料に金が要るというので金をわたしても、その領収書もよこさなかった。このときは、仮の領収書を書かせた。別に住むところで差別をするつもりはないが、僕の関わってきた貧民街に住む9割ちかい人間は責任感がなくまともな仕事ができなかった。そのうえ、こそどろをするものまでいるから信用できない。もちろん、中には責任感の強いまじめな人もいるがごく少数だ。そんな訳で、貧民街に住む人間は信用しないし、雇わない。話友達としては親切でとてもいいのだが、金の絡む話になるところっと変わってしまう。

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昨日から時折小雨が降る天気が続く


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