8・7 頑固じじい (2017/08/06)
寒い。今朝6時の段階でセントロ・セ広場前の通りの電光掲示板は13°風も強く、犬のリードを持つ手が少しかじかんでいる。最近では体感で一番の寒さ? ではないだろうか。
僕のアパートには一般的な出入りに使う正面ドアのエレベーターと裏ドアのエレベーターがある。裏は大きな荷物やゴミ、犬を運ぶものである。階下に住んでいるおじさんは、面白いことに裏エレベーターしか使わない。白髪の白人系で、見た感じ独身のような感じがする。このおじさんが、毎朝、僕が犬の散歩にでるころにジョギングに出るようで、しばしば裏エレベーターでよく会う。 愛想の悪いおじさんでエレベーターに入ってきても挨拶をしない。ブラジルでは基本的に入ってきた方と先に出る方が挨拶するのが「BON DIA(おはよう)」とか「BOA NOITE(おやすみなさい)」「ATE LOGO(またね)」とかいうのが礼儀である。しかし、このおじさんはしない。むこうがしないから、僕もしないし。当然、話もしないから、1階にエレベーターがつくまでの数分間イヤ~な雰囲気がエレベーターに流れる。この間、おじさんはずっと下を向いている。このむっつりした、かなり変わったおじさんと一緒にエレベーターに乗るのがいやだから、今朝は彼が階下の14階でエレベーターを呼んでいることが解ったので、あえて22階で呼ぶのを止めて彼が下におりるのを待った。 階下に住んでいるゲイじじいなどとも一緒にエレベーターを使いたくない。だから彼が1階で正面エレベーターで待っているときなどは裏エレベーターを使うようにしている。できれば嫌な奴とは乗りたくないのだ。狭い密室に一緒にいたくないのだ。 おそらく同じように彼らも僕のことを嫌っているだろうし、愛想の悪い奴だと思っているだろう。できれば、住人とのいろんないざこざを避けるためにも、いつもニコニコしていた方がいいと思う。たとえ、それが表面的なモノであってもだ。そうすることが自分にとって得だと解っている。しかし、できない。例え嘘でも、無理に嫌な奴ににこにこなんてできない。 どんどん頑固な意固地じじいになっていく。おそらく苦々しく思っている人間もいるだろう。それでもいい、と思っているから自分でもタチが悪いと思う
 | 寒い。セントロで13度だから他の地区はもっと寒いだろう |
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