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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
8・16 信頼しきれない便利サービス

8・16 信頼しきれない便利サービス (2017/08/15)  クレジットカードやインターネットバンキングは信用できないのでほとんど使わない。インターネットバンキングは一度も使ったことがないし、クレジットカードは1か月に1回、4匹分の犬の餌30kgを買うのに使うだけである。
 友人たちに聞くと、皆、インターネットバンキングを使ってちゃちゃっと電気やガス代などの支払いは終わらせてしまうか、自動引き落としにしているらしい。現代社会においてインターネットや自動引き落としなどの利用はごく一般的でなんの危険もないだろう。とは頭で解っているものの信用しきれない。だから、必要があると、銀行に行っては、たいてい1時間以上並んで払い込みをしている。頭が固くて、心配性・・・、自分でも嫌になるが仕方がない。もしここが日本であれば、電気や電話・ガス代は自動引き落としにしたと思うが、ブラジルでは信用しきれない。つい先日も銀行の窓口で「自動引き落としにしないか」と聞かれたが、「信用できないからしない」と言って断った。窓口の方も、今はそんな心配はない、などとそれ以上一切言わなかったので、僕のような人間や老人など、受け入れない人が結構多いのではないだろうか? しかし、自動引き落としで余分に金が引き下ろされていたなんていうニュースは見たことがないので安全だとは思う。もっとも銀行では、解らないように少額を顧客から徴収して問題になったことがある。
銀行口座使用料として1か月に約1500円もの金を取られていたことがある。友人に聞くと1年無料だと言う人もいたので、慌てて銀行に行き、支配人に文句を言うと、何も言ってこなかったので自動的に一番高いプランに入っていた、と言われた。安いプランにかえてもらい半額の約750円になった。とにかくブラジルは情報をできるだけたくさんとり、金や支払いのことは自分でよーく管理していかないと出す必要ない金をどんどん勝手にとられていく。知らないで何も言わないと、お客様のために・・なんていう客に有利なようにしてくれることは絶対ない、と考えてよい。それは、大企業であろうと個人商店であろうと変わらない。知らないふりをしてどんどん金を吸い取っていく。
 クレジットカードでは一度レストランで2重に切られたことがあり、信用できる使い慣れた店でしか使わない。そのカードが日本の銀行のモノだったということもあるだろうが、どちらにしろ、この国の民はそういうことを平気でする人が多いということだから信用できない。勿論、日本でも最近はカード詐欺はよくあるらしい。
 ブラジルではATMも使ったことがない。もし器械が使用中に壊れても、担当者がいて助けにきてくれるかわからないし、インターフォンも壊れている可能性は少なからずある。呼びに行っている間にカードや現金を盗まれるということはよくあることだと思う。
 よくニュースで見かけるのは、ATMに機械の一部そっくりのアタッチメントをつけてカードを盗んだり、番号読み取り機や小型ビデオを付けて暗証番号を盗み取る事件だ。銀行には当然ビデオカメラも設置されているはずだから、そんな大掛かりなモノを設置していてバレないはずがない。きっと銀行内部に共犯者がいるのだ。そんな訳でATMも使わない。もちろん窓口の人間も完全に信用できるわけではないが、ATMよりはましだろう。
 今まで、同じようなことを書いてきたから、読んでいる人は、こいつはブラジル人不信に陥っている、と思うだろう。そうなのである。ブラジルのものは商品、銀行などのサービス・・・、な~んも信用していない。なんとか人の金を盗んでやろうとする人や企業が多すぎるのである。とは言っても使わないわけには生活していけないので、僕のできうる限り信用できる方法をとっている。


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