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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
8・21 雨のパウリスタ [全画像を表示]

8・21 雨のパウリスタ (2017/08/20) パウリスタ大通りのMSP(現代美術館)美術館に行くとロートレックの展示会が行われていた。入場料30レアル(約1000円)、日本では妥当な値段かもしれないが、ブラジルの庶民にとっては高い。もし500円くらいなら、入ってもいいかな、と思っていたが値段を知ってあっさりパス。それでも入場料を買うのに30人ほどの列ができていたから、ロートレックが好きな人も多いのだろう。ブラジル人の絵に対する関心は高い。もう少し写真にも関心をもってくれれば、と思うのだが写真はカメラさえあれば簡単に撮れると思われているようで、一般的にさほど関心はないようである。
 日曜日は美術館の下で、骨董市が行われていて、50ほどのテントが出ていた。雨が降っていたせいか、客もテントも少な目であった。特にテントの数は盛況だった数年前の3分の2ほどになっていた。ここにも経済危機の影響がでているようである。売られている骨董を見ても随分減っているような気がするし、ちゃちいモノが増えているような気がする。
 骨董が売られている横の空き地では、路上生活者のテントが5,6張りあったし、何人かは毛布に包まってそのまま地べたで寝ていた。最近、路上生活者の増加には目を見張る。サンパウロで一番のビジネス街、パウリスタにもいたるところで目に付くようになった。海外からの観光客が見たら驚くだろう。YouTubeなどで日本の番組を見る限りでは日本の路上生活者には節操がある? ように見えるが、サンパウロの路上生活者の中には暴力的にお金を乞うたり、通せん坊をしたり、しつこく付きまとったりする者がいるから腹立たしい。その上、麻薬を買うために強盗に早変わりする者までいるから、決して油断はできない。数年前は、お腹がすいているだろうから、と小銭があるときにはできるだけわたしていたが、昨今は近づけないようにし無視している。もちろんすべての人がそうではないと思うが、近づいてくる者は危ないと思っている。
 阿部首相が訪伯したおりに造るように進言したと言われる、同じ大通りに今年できたジャパンハウスには、多くのブラジル人が来ていた。入場無料で、今流行?(ブラジル人は一般的に日本文化に対して好意的)の日本文化が見られること、雨の日曜日でどこにも行くところがないことが大きな理由だと思う。とにかくブラジル人は無料だと聞くとびっくりするほどの人が集まるのだ。
全体的には、うすっぺらな感じがして、感心させられことは何もなかったが、それでも、日系企業ニッシン・明星が商品の販促として、カップヌードルなどの無料配布やチキンラーメンなどの試食会をしていたのは良い企画だと思った。日系企業と連携してこうしたイベントをすれば、ジャパンハウスの価値もでてくるだろう

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ジャパンハウスの展示会。展示物のテーブルが揺れていたので、最初、メニエル病がまた発症したのかと思った。実はテーブル自身が揺れていた。展示会でこんなちゃちいのを見たのは初めて。建物の天井や壁にはコンクリートが剥きだしていたし、うすっぺらに感じたのは、表面ばかり恰好をつけて中身がなかったためだ。


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チキンラーメンの試食会。評判すこぶる良かったようだ。こうしたイベントは今後も必要だと思う。しかし、ジェトロもあるし、国際交流基金もあるのに、またなんでジャパンハウスができたのか? 税金の無駄遣いと思う


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