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     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
8・25 正義の味方、スーパーヒーローが現れたら [画像を表示]

8・25 正義の味方、スーパーヒーローが現れたら (2017/08/24)  ブラジルのニュースサイトを見ているとサンパウロのセントロから離れたジャルジン・アルボレという地域で今年に入り約900件もの強盗事件が発生したらしい。路上のカメラに映った動画をみていると、拳銃で脅して車を止めて持ち物を盗むというものであった。その動画に映った犯人はすべて青年たちでふてぶてしい態度が印象的であった。   
 それを見ていてむらむらと腹立たしさがこみあげてきた。僕だったら、そのまま犯人を轢くのに、と思ってしまった。しかし、ちょっと冷静になって考えると、そう簡単に犯人を轢けるわけもなく、むしろこちらが被弾する可能性も十分ある。
 こういう治安の悪い所に、スパイダーマンのような正義の味方が現れ、バタバタとこうした奴らを締め上げて行ったら、大いに受けるだろう。新聞やニュースに取り上げられ話題になれば援助するような人も現れるだろう。真似やすいブラジル人のことだから、次から次へこうした正義の味方が現れそうな気がする。
 FBにコンビニに入った強盗が、店主にピストルで逆に撃たれてしまう動画が投稿されていた。「いいね」をする数が思った以上に多かったので驚いた。犯人はその後死亡したと書いてあったと思う。それにもかかわらず、僕が見た時点では「悲しいな」をクリックした人は誰もいなかった。きっと皆、自業自得だ。いい気味だと思ったのだ。実際、僕も自業自得だと思った。今の強盗はピストルさえ持てば、なんでもできる、というような感じがある。ニュースに流れる、監視カメラに映った動画を見ると、蹴ったり、小突いたり、やりたい放題である。見ているこちらが腹立たしく思うような動画がいくらでもある。
 思っていた以上の人々がピストルで脅して強盗を働く奴らを本当に苦々しく思っているということを再認識した。一般市民の堪忍袋はもう一杯一杯の所まできていると思う。こんなところに、正義の味方、スーパーヒーローが現れたら、それこそ募金をしてでも応援するように人々がいくらでもあらわれそうだ。もっとも、ヒーローは身を明かさず無償で正義活動を行うからヒーローと呼ばれるのだろうし、身元を明かせば、命を狙われ、命がいくらあってもたり無いだろう。

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セントロ。7デ・アブリル通り。スパイダーマンが現れそう


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