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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
8・26 家の前から減ったデモ

8・26 家の前から減ったデモ (2017/08/25) 僕が単に知らないだけかもしれないが、この頃、デモがぐっと減ってきたような感じがする。アパートのすぐ前にあるカマラ・ムニンシパル(市会議所)では、毎日のようにデモが行われていたが,めっきり少なくなった。先々週、久しぶりにデモをする騒音があったので写真を撮りに行くと、集まった人があまりにも少なく拍子抜けした。
 去年はデモが多く、1日中、サッカー応援用の鳴り物をならしたり、シュプレヒコールを上げるものだから煩くてたまらなかった。それだけに、今年は寂しいほどである。
特にウーバー反対のタクシー運転手が集まってのデモは爆竹を鳴らすは、花火をあげるは、応援用の鳴り物をならすは、で我慢ができないほど煩かった。後日、タクシーに乗ったおりに運転手に聞くと、爆竹や鳴り物は、デモ直前にタクシー協会によって渡されたものらしい。どうりで、金のかかったものを用意していると思った。
この話から想像すると、多くのデモは組合や団体が呼び掛けて人を集まって行っているようだ。少なくとも、デモと一緒にいる打楽器隊や、シュプレヒコールを上げる人間は雇われているのだろう。もちろん、パウリスタなどで起こったジウマ元大統領の弾劾デモなどは、多くの市民が自分たちの意志で行ったものと思う。しかし、それ以外は政治家が大衆を応動しているのではないだろうか? デモに行くと、必ずと言っていいほどPT党の赤い旗が翻っている。 PT党は、与党から引きずり降ろされ、資金もすくなくなっていると聞く。今、元大統領が来年の大統領選挙キャンペーンで全国を周遊しているから、そちらの方に金が向けられサンパウロではデモにお金をかけられないのではないだろうか? 友達に言わせると、PT党が主催するデモに多くの人が集まるのは熱心な応援者がいるからだ、と言うが、僕は金がばらまかれているような気がしないでもない。勿論、熱心な応援者がいないことはないと思うが・・・。
今、元大統領が全国周遊大統領選挙キャンペーンを行っている。今から選挙キャンペーンを行うのは、実際は禁止されているそうである。それでも行えているのは、たてまえは選挙とは関係ない何らかの言い訳をしてやっているのであろう? この男は大統領時代の汚職贈賄の嫌疑もかけられ、現時点では選挙に立候補できるかどうかわからない。それでも、立候補できれば現時点では大統領になる可能性は一番大きいらしい。本人としては大統領になれば逮捕されないから、なんとか復帰したいのであろう。それだけに、キャンペーンにも力が入れられている。
なにはともあれ、家の前でデモが少なくなっていることはありがたい。


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