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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
9・18 犬と自分の身体は自分で [画像を表示]

9・18 犬と自分の身体は自分で (2017/09/17) 南半球の春は9月22日からなので、サンパウロは暦上ではまだ冬である。ところが先週あたりから夜明けが急激に早くなったし、日中は30°を越える日が続く。先週から犬の散歩も15分早めた。犬の散歩は薄暗いくらいが好きなのだ。
今ぐらいの季節がサンパウロの朝は一番気持ちがいい時期かもしれない。ちなみに今朝6時のセントロの気温は19°でちょい肌寒いくらい。僕が一番すきな気温帯である。
数日前から雄犬の便に少し血便が混じっていたのでプロポリスを毎日飲ましていた。今日は出ていなかったので一安心。もうジジ犬なので手術も投薬もする気はない。自分でできるプロポリスの投与やマッサージ、温水浴で手当てをしていくつもりだ。毎朝散歩にいき、毎日注意して誰よりも犬たちのことを見ているから、多くのブラジル人獣医などよりはましであると自分では思っている。サンパウロでは最近、金を踏んだくる獣医が多く、べらぼうな額を要求したり無理に薬を買わそうとする傾向にある。以前通院していた獣医では、買わされた薬が他のペットショップに比べ3倍以上高いことをしり、すっかり信用できなくなって通院するのを止めた。5年ちかくも通院していた獣医がそういうことをするとは思いもよらなかった。
犬も病院に連れて行かなくなったが、僕自身も病院にはほとんどいかない。体調が悪くなったら、犬同様知人のとこから買う信用できるプロポリスと姫マツタケ(アガリクスとほぼ同じモノ)でしのいでいる。もしかしたらポリプやがん細胞が体のどこかに潜んでいるのかもしれない。もう爺だしそれはそれで仕方ないと思っている。例えガンだったとしても、さらさらがん治療薬などは飲む気はない。それぞれが好きなようにすればいいと思っている。
僕は大方の医者は信用していない。ブラジルの病院に行くと分野ごとに細分化され、医者がころころ変わる。より正確をきするために、そのように細分化しているのかもしれないが、どうもたらい回しされているようで信用できない。僕などは医者にとって一番やっかいな人間だろう。サイトであらかた自分の病状を調べ尽くし、ある程度治療法なども調べていくから、医者にしてみれば、良くも知らないのに知ったかぶりをしてということになるだろう。しかし、ブラジルでは多くの医者がまったく見当はずれの治療をしたという話もよく聞く。僕の知人などは本当は左の肺にガン細胞があったのに右を手術して何も問題がなかったと言われ2か月後に亡くなった人もいる。そんな信じられないような話をたくさん聞いていることもあり、自分である程度調べないわけには気が済まない。
日本の病院で、父が入院したことがあった。その時の医者は随分横暴でいう通りしなければ、病院から出て行ってくれという言い方を姉にしたらしい。その態度にかなり怒りをおぼえたが、僕が看病するわけでもなく、看病は地元にいる姉と妹だったので何も言えなかった。姉から、何も言わないで医者のいうことを聞いてくれと頼まれていたこともあった。このとき、日本のシステマチックで横暴な医療に失望を覚えたし、ブラジル同様金かね主義の体制を感じた。医者の薬投与で父はどんどん朦朧としていき元気がなくなった。もちろん、すべての病院、医者がそうではないと思うし思いたい。父の入院した病院・医者がたまたまだったのかもしれない。ブラジルの医者でも金など関係なく親身になって患者に向かいあっている医者も知っている。しかし、僕の脳裏には未だに父の担当だった横暴な医者のことが深く刻み込まれているし、人の弱みにつけこむような態度は許せないと思っている。

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先々週のセ広場。当時は冬そのものであったが、今は若葉が出始めた。


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