意外にイッペーの満開状態が続く。もう今日はダメだろうと思っていたら、朝の散歩途中に見ると、昨日よりももっと咲いているような感じが。うちの近くのイッペーは一度終わったかと思ったら、以前にもまして咲き誇っている。いったい今年のイッペーはどうなっているのだろう？　イッペーも最近の気温の急激な変化についていけないのかもしれない。 　より咲いているのを見ると、撮りにいかないわけには気が済まない。自分自身としては億劫なのだが、もうひとりの自分が「さあ、行こう」とけしかけるからしぶしぶ行くしかない。「素晴らしい」「すごい」などと心動かれたものを自分の怠慢で撮りのがすと、激しい自己嫌悪に陥ることは解っているから、やはりどちらにしろ行くしかないのである。 　朝見た、市議会隣にあるイッペー並木道に行くと、やはり昨日より咲いている感じであった。僕の好きな白イッペーは昨日より確実に多く咲いている。周囲に気を配りながら撮る。ついつい熱中してしまい30分以上居てしまった。一か所でこんなに長い間撮影するのは危ないのだが、10数メートル先に警官が立っていたのでつい長居をしてしまったのだ。しかし、気が付くと2人の警官はどこかに行ってしまっていたので慌てて撮影を止めた。 　本当は三脚を立てて、じっくりと光をみながら撮影したいところであるが、サンパウロでは昼間でもそうはいかない。気を抜くとヤラレル。そういうのは覚悟して撮るべきなのであろうが、誰でも写真が簡単に撮れるようになった今写真はほとんど売れなくなってしまった。それにサンパウロのセントロは襲われる可能性が高すぎる。危なそうな奴が周囲にいないか確認して撮るのがやっとである。 　ちょっと大げさかもしれないが、戦場にいる覚悟で襲われようがどうしようが撮るべきなのかもしれない。難しい所である 満開のイッペー・ローザ。思うように撮れない。やはり写真は難しい。

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