薬局に置いてある体重計で測ると約59キロ！　やっと体重が増え始めた。履いていた靴は古い重めの軽登山シューズだったから1ｋｇあるとして、服やベルトと合わせて１．５キロ、差し引いて、約57.5キロである。ここ数年らいでは一番重い。僕のベスト体重は59～60キロほどであるから、いい線を言っていると思う。６，７年前から、三半規管がおかしくなるメニエル病を患っていて体重がなかなか増えなかったのだ。ひどい時は55キロを割っていたと思う。ちなみに、サンパウロでは、日本のように各家庭に1個体重計が普及してない。たいてい、どの薬局にも1個、大きめの体重計が置かれているので、一般庶民は通りがかった薬局で測る（無料）のが普通である。もしかしたら、最近は各家庭にも体重計が浸透しはじめているかもしれないが。体重計が狂っているかもしれないので念のために２軒の薬局で調べたが、ほぼ同じ体重だったので間違いないだろう。 　コーヒーが切れたので、少し遠めのちょい高級目のスーパーに買い物にいく。いつも僕が飲むコーヒーはコーヒー１００％の純粉コーヒーで、純粋コーヒーの中では一番安いメーカーである。混ぜ物コーヒーよりはほんの少し高いので近所の安売りスーパーにはなく、かといって高いコーヒーばかり売っているコーヒー専門店にも売られていないのだ。 　ラッキーなことにお目当てのコーヒーはたくさん入荷していた。普段は品切れのことが多いので２袋購入。値段は１００円値上がり５００グラム約６００円であった。安いコーヒーを買うと混ぜ物が入っていて、飲むと胃の調子がおかしくなるし、高いのはどーんと高くなるから、僕にはこれでちょうどなのだ。 　体重も増えたし、お目当てのコーヒーも手に入った。ルンルン気分で帰っていると、アフリカ系老夫婦がゴミ箱のゴミを回収していた。その時、まるまると太った老婦がゴミの中から化粧品を見つけた。ゴミが散乱する歩道で手鏡を見ながらきゅいきゅいと口紅をしているのを見て、なんとも微笑ましい気分になった。こういう言い方は語弊があるかもしれないが、年をとっても太っても、おしゃれをしたいという気持ちを誰しも忘れずに持っているのだ。 　一方、僕と言えば、オシャレをする金もないし、面倒くさいので、髪ボサボサ状態である。髭も、最近、巷で髭が流行っていることをいいことに、無精髭も生やしっぱなしにしている。服も洗濯して清潔にはしているものの、日本の甥たちの着ない服をもらってきて使っているのでオシャレからはほど遠い。最近は着られれば良い、としか考えていないからまずい。 　身なりを整えて、パケラー（ナンパ）にでも行こうかな～。この年では金がないと無理か・・・・ 何年か前に帰国した時「おんちゃん（おじさん）になったね」と妹に言われたが、次回は「おじいちゃんになったね」といわれるかも？

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