１０・１３ 貴重品の持ち方 (2017/10/12)
バスの乗っていると、白人系の父と子供の親子が乗ってきた。中の下クラスであろうか。なんとはなしに見ていると、父親がさっとＴシャツの裾をめくって、ズボンに挟んでいた携帯を取り出した。最近、財布や携帯をズボンのポケットに入れず、ズボンと腹の間に挟んで、その上にＴシャツを垂らして持ち歩いている人が多い。こうすれば、まず盗まれることはない。それだけ、スリや強盗が増えているということだろう。その持ち方は意外に女性にも多く、携帯を取り出すときにお腹まで丸見えになるので驚いてしまう。面白いことに銃や刃物を携帯する男もたいていこの持ち方である。一番目立たなく、安全な持ち方なのだろう。今年のカーニバル・デ・ルア（路上カーニバル）でも、8割方の人がこの持ち方であった。
人混みは、とにかくスリの巣窟となっていたから、できるだけ人混みの中には入らないように気を付けたが、どうしても人混みの中に入らなければならない際は、カメラをいれたカバンをたすき掛けにし、さらに胸に抱いて、通り抜けた。とにかく、どんなに美人でも、おばあちゃんでも、子供でも、近寄ってくる奴らは信用できない。知らん顔をして盗みに来るし、盗みそびれても平気な顔でゆっくり離れていくだけだ。証拠がないと逮捕されないことをしっているのだ。
最近は、さらにペルー人、アフリカ人、コロンビア人など他国からの泥棒スリが大挙してやってきているから油断も隙もあったものではない。
レストランなどでも、カバンや衣服を椅子や壁にかけていて盗まれることはしょっちゅうらしい。その上、ピストル強盗がやってくる可能性もあるし、警備がしっかりしていないレストランではゆっくりと食事もできない。
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