10・14バナナ (2017/10/13)
このごろ、バナナ・プラッタばかりを買うようになった。その味がすっかり気に入ったからだ。 日本で一般的に売られている種類は世界の半数をしめるキャベンディシュというものでブラジルではナニッカと言われるものだと思う。バナナ・プラッタは日本で言うシマバナナという種類で、酸味が強く、キャンベンディッシュにくらべやや小さい。酸っぱさが強い点と甘みがキャベンディッシュに比べ少ない点が僕の好みにあっている。一般的にはブラジルではナニッカに比べ値段が少し高い。いつもオルガニック市で買うのだが、プラッタとナニッカは同じ値段なので、どうしてもプラッタの方を選んでしまう。 ブラジルに来て、初めてバナナにもたくさんの種類があることをしった。レッド・バナナやモンキーバナナ、バナナ・オウロなどなど、マナウスのメルカードに行くと、サンパウロでは見られないような巨大なバナナ、ババナナ・テーラなどもある。煮たり揚げたりして食べるのは、このバナナ・テーラという種類が向いているらしい。マナウスの路上で売っていたテーラを薄く切って揚げたバナナチップスは病みつきなってしまい、マナウスに行くと必ずバナナチップスを食べるようになった程である。揚げたてのバナナチップスはなんともうまい。 リオやサンパウロの海岸山脈の街道沿いにはその地で採れる果物販売の小屋があって、モンキーバナナやバナナ・オウロ(もしかしたら名前が違うだけで同じものかもしれない?)が売られている。一度買って食べたが甘くておいしかった。おそらく、栽培モノではなくて自然モノを売っているものと思われる? 統計によると、ブラジル人が一番好きな果物はバナナらしい。安くておいしからだろう。輸送の関係で、サンパウロでは今年の春辺り急激に値あがっていたが、また手軽に買える値段に戻ってきた。元が安いモノが急に値あがると非常に高くなったようにかんじるから不思議である。 一時期、アジアの方ではバナナの病気、パナマ病が猛威を振るっている、という記事を読んで心配したが、ブラジルの生産者に聞くと、その名前もしらなかったし、クビをかしげるほどであった。ちょっと勉強不足じゃないの、と言いたくなったが、ブラジルには入ってこなかった? のだろう。価格も安定してきたし、とりあえずは安心できそうである。
 | 下がバナナ・テーラ、上はバナナ・ナニッカ。横のゴロンとした果物はジャック・フルーツ。路上の果物屋で。 |
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