10・21学生大行進 (2017/10/20)
窓の外を見下ろすと、パトカーが停まって、赤いシグナル灯をくるくる回している。どうやら道路の進入の禁止を示すために停まっているようだ。何かあるのだろうか。後でついでに見てこようと思いつつ夕の散歩に出かけた。 アパートから見たあたりにいくと、ちょい仮装をし、片手にビール缶やウイスキーの瓶を持った若い男女がぞろぞろと歩いてきている。さらに進んでいくと、サン・ルイス通りが埋め尽くされるほどの若者たちが行進していた。この時期に、毎年大学生たちの行進が行われていることをはっと思い出した。 それにしても多い。今までで見た彼らの行進で一番だ。若者たちの波は、待てども、なかなか尽きない。そうしている間に、カメラの電池が尽きようとしていることに気が付いた。今日来る前に、電池の容量が少ないことを解っていたが、大丈夫だろうと思い交換しなかったのだ。浅はかだった。何かありそうだと思っていたのに・・・・。 ずっと見ていても面白くないので、帰ることにした。途中、去年は、スリや強盗が、横行し、目の前で携帯を盗んだスリが警察に取り押さえられたことを思い出した。しばらく見て居ようかと思ったが、スリが出てくるのを待つのも変だ。他人の不幸を見るのも、気が引けるのでおとなしく帰ることにした。 今年は本当にたくさんの学生が参加していたので、ヘタにスリをできないように思う。もし見つかって捕まったら、学生たちは結構よっぱらっているから、それこそ殺されかねない。スリや強盗の多くは、育ちの良い学生たちに比べると、服装や顔つきからすぐわかるだろうから、人混みに紛れるのも簡単ではない。それに、皆、仲間内のような人間だから、人がすられているところを見て見ぬ振りはしないだろう。今年は、人が多い分、もう少し安全といえるかもしれない。
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