12・8 高まる危険度 (2017/12/07)
朝3時、突然、パンパンパン、ガシャン、そして人の怒号がひっそりと静かなビル街に響いた。たまたま時差ボケで起きていた僕は、慌てて窓の外を見下ろした。 パンパンという音が銃声だったのか、わからない。銃声はもっと乾いた音だったような覚えがするが、長い間聞いていないのでよくわからない。すぐ後にガシャンという音と怒号があったので喧嘩で撃ちあいになったような感じがする。 繁華街の多いセントロと道をひとつ隔てた区域とはいえ、銃声が聞こえるということは今までなかったし、夜中の騒ぎは聞いたことがない。もっとも、ときおり、女性の金切り声が聞こえることはあるが・・・。危険がどんどん迫ってきているような感じがする。 テレビやネットで治安の悪化のニュースが伝えられるようになり、夜、外出することはめっきり減ってしまった。毎晩、午前様だったことを考えると自分でも信じられない。 夜外出の原因はもちろん治安の悪化が一番大きな原因であるが、夜飲む友達がいなくなったこと、余裕がなくなったこともその大きな要因である。あっ、もうひとつ、しばらく体調がよくなかったこともある。久々に遭った友人に言わせると、「歳をとったこともあるでしょう」と笑われた。 考えてみれば、30代の頃は、当時でも危ないと言われていたリオブランコ通りから、夜な夜な出かけて遊んでいた。それらのことを考えると、確かに歳をとったことも大きな原因となるだろう。 しかし、最近の治安の悪化は目に余るものがある。僕は日本に行っていてブラジルにはいなかったが、F1のレースで訪れたテクニックが襲われた事件が2度もあったという。もちろん今まで話題にならなかった事件もあったかもしれないが、僕が知る限りでは、F1の関係者が襲われた事件が2度もあったというニュースは聞いたこともない。 数年前にブラジルを訪れた日本の旅行者が、「少しくらい冒険して夜も楽しまなきゃね」というようなFBの投稿をしばしば見るが、今と数年前とはまるっきり状態が違うのだ。もっとも確率的に危険度が高いというだけであって、絶対危ないというわけではない。ナイトライフを楽しんでいるブラジル人は以前に比べ減ってはいるものの、まだまだ多いらしい。どうしても夜外出するなら、安全であることを確認してでかけるのが良さそうである
 | 町にはクリスマスの飾りつけがされているが、なんとなくいつもの華やかさがないような気がする。たんなる思い過ごしか |
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