移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
12・27 どんどんブラジル人化 [画像を表示]

12・27 どんどんブラジル人化 (2017/12/26) また、雨が降り始めた。ここ数日、朝の散歩も夕の散歩も雨で行けないので身体がなまりがちである。犬たちもなんとなくそわそわしている。

 アパートに着かなかったカードの再発行を頼んでいた銀行にカードの到着の有無を調べに行った。カードがまたつかないといやだし、悪用される可能性もあるのでアパートに届けてもらわずに銀行止めにしたのだ。年末だから、受付の行列がすごいかもしれない。その場合は、もう来年にするつもりで、散歩に行く軽い気持ちででかけた。
ブラジルでは、確実なことは何一つないと言って言い程だということを、今まで嫌というほど味あわされているから、何も期待していなかった。まだできていなければ、また銀行にいけばいいだけである。人が信用できないから、一人で住んでいるとこうした作業をひとつひとつ自分でしなければならないからほんとうに大変である。
意外にも銀行は人が少なかった。窓口を待つ人は僕の前にわずか2人。いつもだとここで1時間以上またされ、いらいらする気持ちを抑えるのが大変だ。数分待っただけで、窓口で対応してもらうと、予想に反して、カードはできていた。しかし、それでおしまいでなく、地上階の支配人のところに行ってカードのブロックを解除しなければならないらしい。
地上階では、窓口以上に老人たちが待っていた。数人の老人が終わり、「次お願いします」と声がかかったが、誰も行こうとしないので、僕が行かしてもらった。順番的にはあと2人ほどあとのような気がするのだが・・・。以前だったら、ずっと待っていたと思うが、今はそんな遠慮はしない。誰も行く人がいないのなら、僕が行く。無用な遠慮はしないことに、あるときから決めたのだ。そんな自分に、ブラジル人的な部分でどんどん占められてきているように感じる。今の日本は知らないが、僕の時代の日本にはいろんな面で遠慮をする人が多かった。それが普通だったような気がする。
ここブラジルでは、妙な遠慮なんぞしていると、どんどん追い抜かれていき、自分の番はなかなかこない。自分の意見ははっきり言って嫌なモノは嫌だといわないと、いいように扱われてしまう。そんな環境にすっかりならされてしまい、もしかしたら、今の僕はブラジル人以上にはっきりとモノをいうようになってしまっているかもしれない。そんな気がする。
そうは言っても、今の日本、とくに東京は、はっきりと自分を主張しないとだまされたり、いいように扱われたりされることがよくあるように思う。テレビ映画をみたり、実際に数日間東京に滞在すると感じる。今や世界の大都市はどこもさほど大きな違いがないのかもしれない。

DSC_5272.jpg
アパートから見たセントロ周辺


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.