12・30 季節の移ろい (2017/12/29)
年末は270万台の車がサンパウロ市を脱出するそうである。そういわれてみれば、ここ数日車が減って静かである。今朝行ったオルガニック市も半分のボックスが来ていなかった。こういうのを実際見ると、あ~、年末なのだと、やっと感じる。 普段、曜日や祝日に関係ない生活をおくっているから、こういった年中行事には無頓着になってしまう。日本にいるときは、四季折々を行事や食で味わうのは決していやではなかったのだが、ブラジルにきて気が付いたら無頓着になってしまっていた。 日本ほど大きな気温差もないし、大都市サンパウロに住んでいると、ブラジル中から運ばれてくるスイカやマンゴーなど多くの果物が年中たべられるせいかもしれない。日本にいるときは、四季に応じて異なる果物を食べるのは楽しみであった。それは、野菜にしろ魚にしろ当てはまることだ。 ところが、僕がいつも行くオルガニック市の野菜もメルカードの魚も、毎週買うものはほぼ同じである。勿論、多少の変化はあるが、日本に比べるとずっと少ない。 ブラジルに暮らして、季節の変化を気にして感じ始めたのはここ数年のような気がする。それまではたいして気にもとめなかった。それこそ、「夏」「冬」だけである。わずかだがサンパウロには「春」も「秋」もあるのだが、ほとんど感じることもなく気が付けば「夏」や「冬」になっている感じである。 最近、「春」「秋」を感じるようになったのは、街路樹の花、青葉を撮るようになったからだ。ただ、自然の季節の変化は驚くほど速い。それだけに季節は感じづらい。さらに、最近は気候の不順で花がだらだら咲いたりするから余計にである。それでも、以前に比べ少しは四季を楽しもう、気が付こう、という感情が芽生えてきたのは嬉しいことである。 DSC_2499.jpg
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