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１・５ ブラジル経済は回復？ (2018/01/04)
僕の住むアパートの前に小さな広場がある。ここに植えられていたコーヒーの木に実が生った。ちょうど僕が旅行していた去年の11月に花が咲いたようで写真がとれなくて残念で仕方がない。青い実が色づいて赤や黄色になるのを撮ろうと思い、外に出る度にこのコーヒーの木を見るのが日課のようになった。
今日は、木のすぐ横で、宗教の小冊子を売る？ 配る？ 2人の女性がいた。別に写真を撮る邪魔になるわけでもないので、すぐ横で写真を撮っていた。微風が絶え間なく吹き枝が揺れ、なかなか写真が撮れなかった。カメラの背面にあるモニターでイメージを大きくして確認をすると、どれもぶれてしまっていた。つい舌打ちをして、呟いたところ、すぐ横にいた女性が「写真を撮っているから向こうにいきましょ」と言って数ｍ横に移って行った。最初、僕の邪魔をしないように移ってくれたのだろう、と思ったが、後でよく考えると彼女らのおしゃべりに僕が邪魔だったようだ。
写真を撮りながら耳に入ってきた彼女らのおしゃべりは、同居人の兄弟夫婦の夫が失業してしまい毎日家でごろごろしていることに対する不平不満だった。
ニュースによるとブラジル経済は回復しはじめ去年の貿易は黒字だったそうだし、去年のクリスマスは16年以上に売り上げが伸びたらしい。しかし、僕の住むセントロ周辺の庶民は不景気のままの感じがする。統計上、経済は回復し始めているのかもしれないが、まだ庶民の懐まではその恩恵はやってきていないように見える。それだけに、情報操作が行われているんじゃないかと、つい疑ってしまう。日本もそうだが、ブラジルも情報捜査はお手の物だから、なかなか信用できない。実際、ブラジル経済は回復し始めているのだろうか？
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