1・11セントロの鳥たち (2018/01/10)
チュンチュンキャーギャギャー、煩いほど鳴いているので、窓を開けて、ないている方を見ると、隣のベランダの壁の段々で15センチほどのダルマインコのようなインコ4匹が盛んに鳴いていた。最近、毎朝、彼らのけたたましいお喋りをよく耳にするので、この辺に住みついているのだろう。 サンパウロのほぼど真ん中とはいえ、結構な鳥たちを見る。鳩、ウルブー(ハゲタカ)、スズメ(ブラジルには本当はいない。人間が持ち込んできたものらしい)、ハチドリ、各種インコ、キジバトのような小さな鳥などなど。 ベレンなどの海沿いの街でではよく見かけるウルブー(ハゲタカ)をサンパウロのど真ん中でもときどき見かける。体調は50cmほどで、羽を広げると1m近い真っ黒なハゲタカがビルの屋根の上で羽を広げて虫干し? をしている様子はなんとも奇異な感じである。カラスは南米にいないから、ウルブーはちょうど日本のカラスのような感じである。 以前、東京の小さな公園に行くと、カラスがけっこういて怖い感じさえ受けた。ハシブトガラスの大きくて真っ黒な嘴を見ると、あんな嘴でつつかれるとさぞかし痛いだろうな、と思ってしまった。サンパウロのセントロにいるウルブーの数は少しの様で、たまに気持ちよさそうに風に乗って飛んでいるのを見るくらいである。インコ類は、中型以下のものがたくさんいて、ギャーギャーいいながら群れで飛んでいくのをよくみる。キジバトのような小さい鳥などは、22階のベランダまでやってきで餌を漁っている。 一度、ドバトがベランダで巣を作ったことがあった。当時、ドバトが空飛ぶトブネズミと言われるほどの保菌者とは知らず、「子鳩が生まれたらかわいいだろうな」くらいにしか思っていなかった。そのままにしておいたところ、2匹のひなが孵った。ベランダは糞と羽まみれに汚され、このころ初めて彼らが空飛ぶドブネズミと言われていることをしった。さすがに羽も生えていないひなを追い出すわけにいかず、彼らが巣立っていくまで待つしかなかった。その後、数回、ドバトが巣を作ろうとしたが、その度に箒で脅して追い払った。かわいそうな気がしないでもなかったが、心を鬼にしておいださないと、あとあと大変なことになるので仕方がなかった。最近、ドバトがベランダにやってこなくなったので、もしかしたらドバト自体が減っているのかもしれない。
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