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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
1・16 セントロを歩く [画像を表示]

1・16 セントロを歩く (2018/01/15) セントロを歩いていると、「ボン・ジア(おはよう)」と言って指をさしながら、ストリートチルドレンにしては大きすぎる、薄汚いTシャツの青年が近寄ってきた。
僕が完全に無視して、挨拶の返事を返さなかったので、再び大きな声で「ボン・ジア」と繰り返しながら近寄ってきた。それでも、何も言わずあるきつづけた。顔は正面を向けているが、横目で彼の動きを追っていた。
 座ったままや、その場で佇んで「ボン・ジア」と挨拶してきていたのなら、「ボン・ジア」と挨拶を返したと思う。しかし、彼は近づいてきた。それも指を刺して。彼が脅迫的にお金をださせようとしている魂胆が丸見えだった。そんな魂胆には乗らない。
 僕が無視しているものだから、彼はさらに大きな声で「ボン・ジア」と声を張り上げた。それでも、歩くスピードも変えずに無視。横目で見ていると、彼は呆れたような顔をして立ち止まっていた。突然、鞄をひったくっていく可能性もあるし、襲ってくる可能性もあるから、ずっと彼から注意をそらさなかった。
 僕の経験から行くと、こうした手合いは一度関心をよせて立ち止まると、お金をだすまで張り付いて離れない。財布をだしてお金を渡そうとすると、財布をひったくっていく奴もいる。だいたい脅迫まがいに、お金を出させようとする奴にお金をビタ一文やるつもりもない。
 数十m歩いて、彼がつけてきていないことを確かめて、やっと注意を解いた。再び彼に出会う可能性も十分ある。しばらくはセントロを歩くときは気をつけなければならない。ブラジル人は執念深いから油断はできないのである

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サンパウロのセントロ


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