2・5バナナの自然なおいしさ (2018/02/04)
オルガニック市の毎週買っているボックスで普段は見ないバナナが売っていた。このボックスの生産者は完全無農薬で栽培しているので、ばななを買ってみる気になった。 「このバナナは完全無農薬だから」 このボックスは完全無農薬だということは前から聞いていたから、また言ってきたのが不思議だった。 「えっ、知っているよ」というと 「この市の、他のボックスで売っているバナナは有機栽培で農薬を使っていないけど、熟すのを均一にするために害のないアルコールなどを使っているんだ。だけど、このバナナは一切何も使っていないんだ」 ちょっと誇らしげにおじさんは言った。 取りあえず1キロ買って、まだ少し青かったので1日おいて食べてみた。うまい。僕には絶妙の甘さだった。甘すぎもせず固すぎもせず、こんなおいしいバナナを食べたのは初めてであった。去年、日本で食べたバナナは甘すぎることはなかったが、芯があるとまではいかないまでも固すぎておいしくなかった。無理に熟すのを止められていた感じである。何回か買ってその度に買ってがっかりさせられた。ブラジルの一般に売られているバナナはあっという間に黄色くなって甘すぎになってしまう。熟しすぎて甘いのが嫌いな僕にはダメだった。 まさか、無理に熟成させたり熟成を止めたりする薬剤を使ったりあるいは低温にしなければ、これほどおいしいとは思いもよらなかった。おそらく、常温で、じっくりじっくり熟成していくのでうまさが増すのだろう。おじさんが誇らしげにするのも解った。 人の手のかかっていないバナナの自然のおいしさを知った
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