2・17 身の丈に合った生活 (2018/02/16)
虫歯の被せがとれた場所は、2015年に治療したところだった。歯医者に治療した歯がどれぐらいもつのかと聞くと、「こうした虫歯の被せは、ものによっては一生ものだけどね~」と言葉を濁した。つい先日も別の歯の被せが取れて、きたばかりだったので「ちょっと安くしてよ」と口から出かかったが、やめた。それを言うのが恥ずかしかったからだ。見栄っ張りだから、安くして! と頼むことができない。気の良い先生だから、安くして、と頼んだら、きっと安くしてくれたと思う。金もないのに見栄を張るなんて最低! 病院からの帰り自分自身をなじった。中国人がメルカードで、3回も4回も負けてくれ、と頼むのを見て本当に嫌だった。おそらく、その印象も強く影響していると思う。 以前は、安くして! と言うのや、奢ってもらうことに平気であったが、最近は、どうも嫌になった。ブラジルでは、特に家の修理や、路上やフェイラでの買い物は、交渉が普通である。売る側も交渉を受けることを前提として値段を少し高く設定している場合が多い。もし上乗せしていない、値段だったら、値切るのはそうとう難しいが、上乗せしている場合はすぐに安くしてくれる。 そうとわかっているなら、イチかバチかで値切ればよいのに、どうも値切ることができない。高知の田舎者の意地っ張りと見栄がどうしても邪魔して言葉が出ない。はやくこうしたくだらない意地や見栄はなくして、自分の身の丈にあった生活をしていかなければならないと思っている
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