8・24ブラジル中央政府がリオに軍派遣 (2018/02/23)
このごろ、うちの近くに警官がやたらと多い。どうしてだろう。 警官が多いということは、犯罪者がこのあたりには少なくなるということだからいいのだが、ちょっと気にかかる。 僕の住む建物の前がカマラ・ムニンシパル(市議会)だから、おそらくその警備のせいだろうが、ネットニュースを見る限りでは、なにかありそうなことは書かれていない。アピール好きのドリア市長が急降下した人気を上げるためになにかするのかもしれない。
今週から、激悪化してしまったリオ市内の治安を守るために、軍が派遣された。コミュニダージ(貧民街)では、ライバル組織や警察との銃撃戦が毎日の様にあったようだし、安全ではずであるはずの高級ショッピングセンターや海水浴場が十数人の犯罪グループに襲われたことも何度もあった。カーニバル期間中も犯罪グループがイパネマ海岸で大暴れをしたときには、リオも終わった、と思わずにいられなかった。 軍の派遣で、専門家達は、軍国化するとか、犯罪組織は周囲の町に分散するだけだ、とかいろいろ言っているが、これほどまでに悪化してしまえば、国が介入するしか方法はないと思う。結局はもとの治安が悪い状態に戻るのだろうが、取りあえずは犯罪者たちを掃討し、例え一時でもリオは安全なのだということを海外に示さないと、海外から一般観光客は誰も来なくなり、州経済は完全に破たんしてしまうだろう。(今も破たんしているようだが、それでもなんとかやれている。) W杯・オリンピックのときもそうだったが、軍が撤退すると、それに合わせて犯罪組織は戻って来るだろう。当初、犯罪組織が戦場で使う最新鋭の武器を使って徹底抗戦すると思ったが、重い銃危機は地面に隠して、あっという間に逃亡してしまった。軍が撤退した後、戻ってきて今に至った。おそらく今回も同様だろう。国にあまり金がないので、軍の長期駐留は無理だろうし、犯罪組織は、またすぐ帰ってくるさ、くらいにしか思っていないのではなかろうか?
|