2・27 変わるパウリスタ大通り (2018/02/26)
久しぶりにサンパウロ市のシンボル的ビジネス街、パウリスタ大通りに行った。普段は、仕事でもない限り私用では行かないが行った時には、できるだけ端から端まで歩くようにしている 歩行者も雰囲気も最後に歩行ったパウリスタとは微妙に変わっていた。歩道には、ヒッピーたちの物売りがかなり増えているし、中国人たちの、電気製品(おそらく密輸)を売るボックスが入ったショッピングセンターがあたらしくできていた。男同士や女同士が手をつないで歩くカップルが多かったし、一眼レフを首から下げている人たちも多く見られた。 セントロの歩行者と比べると、皆、スマートに服をきこなした人が多く、やぼったい服装の人が少ないせいか、歩いていても危なそうな感じは一切ない。しかし、ひったくりや強盗の被害が毎日のようにでているようだ。近代的な高層ビルが大通りに沿って立ち並び、スーツを着たビジネスマンが歩くパウリスタは、一見、先進国のビジネス街っぽく見えるので、皆、つい気を許してしまうのだろう。実際は、かなり危ない。 何よりも驚いたのは、同性同士の手をつないで歩くカップルが多いことだ。僕が住んでいる一帯にもこうしたカップルが多いが、感じとしてはそれ以上だ。歩いていてぱっと目についただけでも10組ほどいた。今や同性愛は普通なのかもしれない。 今日のネットニュースを見ているとトランスジェッターや同性愛者が殺される数は、ブラジルが世界1らしい。なんだかんだいって、ブラジルは男尊女卑がまだ残っているから毛嫌いする人も多いのだ。男二人で、パウリスタ大通りとアウグスタ通りの交差点付近を歩いていると同性愛者と間違えられて襲われることもあるらしい。年に1,2回、ゲイが橋から突き落とされ殺されたというようなニュースも見る。こうした人々は、最近はすっかり市民権を得ているように見えるが、実際は根強く嫌う人もいるようだ。僕自身もあまり好きではないから目の前で同性がキスしたり、毛むくじゃらの男同士が手をつないだりするのを見るのはあまり気分がよくない。しかし、男を好きになろうと、女を好きになろうと、それは本人の自由だし僕には全く関係ない。見なければよいだけだ。迷惑をかけられてもいないのに、他人がああだこうだと批判することではないと思っている。
|