3・6 油断も隙もない (2018/03/05)
「誰?」 その問いには答えず、逆に質問した 「誰に電話しているんですか?」 日本だと電話をかける方がまず名前をなのるが、ブラジル人はかける方がかかった側に名前を聞く。僕は、相手が名前を名乗らなければ、名前を絶対言わないことにしている。 結局、相手は名前を名乗らないので、僕も名前をなのらなかった。 「いとこの電話を探しているんだ。誰だ!」とかけてきた方。 どうやら、いとこが携帯を盗まれて探しているようだ。それにしてもなぜこの電話番号にかけたのか? 考えられるのは電話番号の間違いか? あるいは新手の電話詐欺か? 「あんたは電話番号をまちがえてるよ。いったいどこに電話をかけているんだ! この電話は店から買ったものだ!」 相手はかけている電話番号さえ言わない。だんだん腹が立ってきた。詐欺の疑いの可能性もたかくなってきた。これ以上話をするのは危険である。有無を言わせず電話を切った。 僕の電話は2チップで2つの電話会社を利用できる。普段はスパム電話がかかってこない方にかかってきたことと、ロベルトと名前が表示されているので出たが、なんとなく怪しい電話だった。かかってきた電話番号を検索したが、スパム電話ではなさそうだった。もし、スパム電話だったら、検索にかけると、たいてい迷惑電話・スパム電話として誰かが登録している。それ以来一切その電話はかかってこなかったので、おそらく間違い電話だったのだと思われる。 今日のネットニュースに、レセイタ・フェデラル(税務署のようなもの?)の名をかたった郵便物が届けられ、被害が増えているので要注意だと載っていた。 今までは、メールによる支払い請求などは詐欺が多く信用できなかったが、大方の郵便物は本物とされていた。しかし、これで郵便物も完全には信用できないということだ。 クレジットカードで分割払いの買い物をすると、わんさかとスパムメールや電話が増える。おそらく僕の情報が流出し他の人の情報と一緒にDVDで売られているようだ。ブラジルでは、こういうことが平気でまかり通るのだ。DVDを買った詐欺師は、リストの中から外国人の名前や高年齢者を選んで狙い撃ちしているのではないだろうか? そんな感じがする。油断も隙もあったものではない。
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