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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
3・12 疑い深い人間になってしまった [画像を表示]

3・12 疑い深い人間になってしまった (2018/03/11)  この頃、サンパウロの日本米が値下がっている。それも30%近くも下がっているから、ちょっとびっくりである。
 日本食品店にいくと、ちょうどある日本米メーカーの職員がいたので、何故安くなったのか? と聞くと、ライバルメーカーが増えたため、と教えてくれた。 そう、教えてくれたのはいかにもよく喋るブラジル人おばさんメーカー職員だった。なるほど、とは思ったが、いまいち信用できない。3人は質問して聞かないと! 信じきれない。というのは自分の勝手な思い込みで言ったりする人が結構多いからだ。たとえば、道を聞く場合にもやはり3人は聞くようにしている。知らないのに知ったかぶりをする人間が意外にいるからだ。
いつの間にか、疑り深い人間になってしまった。人の話を聞いてもまず疑いの念をもってしまう。まったく悲しいことである。
 だが、疑いを持ってしまうのも仕方のない面もあるとは思う。冷蔵庫や高価なものを買いものをしても、店員の間違いは驚くほど多いし、仕事をして、次の日、金を振り込む約束をしても振込を忘れたり、再び振り込み要請の電話をしてもまた忘れてしまうというような人間が意外に多いのだ。
 ただ、その多くの人間は決して悪気があるわけでなく、不注意や無意識のうちに忘れてしまうようだ。集中力がたりないのである。間違えられたり、忘れられたりされると、何度も店に足を運ばなければならなかったり、電話をしなければならないので、いらいらさせられるし、時間の無駄である。だから、店で物を購入する時に、店員が個人情報を紙に記入したり、入力している時には決して話しかけないし、間違っていないか、書き忘れがないかよ~く見ている。ひどいときには3回間違えられ、3度店に引き返したことがある。昔からよく言われることであるが「ブラジル人は2つのことを一緒にできない」のである
パウリスタ付近(サンパウロのビジネス街、中高級ショッピング店が並ぶ)で働く人々は、セントロ付近で働く人々に比べ、しっかりきちんとしている人が多い感じがするので、この頃は少々高くてもパウリスタ付近のお店で買うことにしている。イライラさせられたり、心配させられたりするよりはずっといい。

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パウリスタ大通り。サンパウロ1のビジネス街だけあって、中高級モール街や商店が軒を並べる。販売店員もセントロ地区の商店よりはしっかりしている人が多いような気がする。 少なくとも客対応はいい。


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