3・28 この機に乗じて (2018/03/27)
また、アパート前のカマラムニンシパル(市議会)で、退職金や教育などの改正に対するデモが行われている。前回とことなり今回はかなりの人数が集まった。半分以上が教員やその関係者なので女性が多い。そのため、デモを警備する警察も人数が少ないし、機動隊などは来ていない。学生や貧困労働者が行うデモに対する対応と随分異なる。もっとも彼らが行うデモは暴力的で、その終わりにはたいてい暴動状態になるから仕方がない。 デモになると、プロカメラマンもどきが増え、デモをする方は顔を撮られるのを嫌がり、顔を隠したり、うつむいたりする人が増えた。撮られること自体を嫌がる人も増えてきたので写真を撮る気が失せてきた。機動隊がゴム弾やガス弾をカメラマンめがけて撃ってきて危険だし。撃たれて目が見えなくなったカメラマンもいる。さらに、たいてい機動隊の中にはビデオ部隊がいて撮影している。外国人だから警察に目をつけられるといろいろ煩わしいことになる。これらの理由でデモ写真を撮りにいくことはめっきり減った。 この機に乗じて、望遠レンズで撮りたいと思っていた火炎樹をとりに行くことにした。これほどたくさんの教師や公務員がくれば、その人々に紛れて、少々大きな望遠レンズで写真を撮っていても目だたないからちょうどいい。僕が撮りたかった木のすぐちかくには路上生活者の溜り場があり、撮る気になかなかならなかったのだ。この日はあまりの人の多さに、路上生活も消えていた。 いまいち納得できる写真はとれなかったので、週末にまた大きなデモがありそうなのでまた挑戦するつもりだ。
 | デモに向かっている人々。この歩道橋をこれだけ大くの人が通るのを初めてみた。ぼくが写真をとりたい木はこのすぐ近く。 |
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