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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
4・1 日本人気質

4・1 日本人気質 (2018/03/30) 3人の黒人女性が厳しい日差しを避けるために雨傘をさして道をわたっていた。3人の腕には布に包まれた赤ん坊が抱かれていた。
おそらく女性は3人ともアフリカ人だと思う。3人に生後数か月の赤ちゃんがいるのは、アフリカからやってきてすぐに赤ちゃんを産んだからだろう。ブラジルで生まれた赤ちゃんはブラジル人として認められ、その両親もブラジルの永住権を取得することができる。ブラジルで永住権を取得するのに一番てっとりばやくて簡単な方法である。知人のアメリカ人も同様な手をつかっていたし、妊娠中のお腹の大きな中国女性がブラジルにやってくるのをしばしばみた。
その3人の女性は、ぱっと見た目はもうほとんどブラジルの黒人と見間違えるほどである。3人がアフリカの言語を喋っていなければ解らなかったかもしれない。多くのアフリカ人はあっという間に、ブラジルに溶け込んでしまうようである。服装も顔つき見た目はブラジル人とかわらなくなる。僕などは、もう20年以上ブラジルにすんでいるのに未だに日本人気質(正確に言うと昭和の日本人)がぬけない。そのせいかブラジル人の友人も少ない。もっとも僕の場合は、日本人に対しても人見知りをするせいか、日本人の友人も少ない。人付き合いが苦手なのである。基本的に人の写真を撮る仕事をしているのだから、こんなことではいけないと思うのだが難しい。無理に話したりすると墓穴を掘るので撮影中以外はあまり話さない。
日本帰国する時も会いましょうと言ってくださる人もいるのだが、古い気心の知れた友人以外はまず会わない。いろんな人に会っていろんな影響を受けてどんどん可能性を広げていく、そんな人間になりたいのだが、難しい。


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