4・1 サンパウロの秋 (2018/03/31)
サンパウロはすこし涼しくなりやっと秋らしくなってきた。はっきりわかりづらいものの、四季があるサンパウロでは街路樹のウルクン、カフェの実が色づき始めた。 僕の住む建物前の小さなプラサ(広場)にはカフェの木がありやっと色づき始めた。かれこれ、2カ月以上も待ち続けていたが、なかなか色づかず忘れかけていた。涼しくなってきたせいか、最近急にいろづき始めた。だんだん赤くなっていく実は、形も色も、まるでマンゴーの実が少しずつ色づいていくようで、思っていたよりも派手さがなくてかわいい。 アパートのポルテイロ(門番)言うには、「熟したカフェは甘くておいしいから、皆、とっていくよ」と言う。おそらく、人間だけでなく野鳥も、実がいろづくのをじっと狙っているだろう。 完全に色づくのを待っていると、気が付くと実がなくなってしまう可能性が高い。慌てて、完熟する前の実を写真に撮ることにした。本当はアパートの近くで 写真を撮るのは、強盗などに目をつけられる可能性が高いので極力さけていたのだが仕方がない。近くに路上生活者や不審者がいないことを確認してさっさと撮ってさっさと引き上げよう。と思っていたのだが、木が高く、かなりの望遠でないと気に入った大きさの写真が撮れない。本当は三脚を据えたいところだが、大げさに見えるので一脚で我慢してさっさと終えた。 ついでに近くの火炎樹を撮りに行くと、4,5人の集団が、バスターミナルにかかった歩道橋で撮影をしていた。きっちりとした写真をとるには、やはり誰かに見てもらいながら撮るのが一番だ。それでも危ないのだが、リスクは随分減ると思う。しかし、なかなか、そうできない所が辛い所である。 日本や海外からきたテレビのクルーやスティールカメラマンが通りで撮影していてごっそり盗まれたという話をときどき聞く。強盗は、銃で脅してくるからどうしようもない場合が多いのである。サンパウロは一見安全そうに見えるが、決して安全ではないのだ。
 | 収穫するためのカフェではなく街路樹だから4,5mの高さがあるので撮りずらい |
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