4・12 暮らしぬくいサンパウロ (2018/04/11)
毎朝、イワシなどの焼き魚を食べていたが、数人の友人たちから魚を焼くときに臭いや煙が出て苦情が出たので焼くのを止めた、という話を聞き、幾分アパートの住人が少なくなる昼間に魚を食べる事にした。 高知で生まれ、幼い時から魚を食べて育っただけに、魚なしの生活は考えられない。かといってアパートの住人たちは煩いから匂いと煙には気を使わなければならない。煙と匂いが出ない、煮る料理が一番良いのだろうが、煮魚はあまり好きでないので、結局焼くか刺し身で食べることになる。新鮮な魚だと焼いてもさほど匂いが出ない感じがするので、サンパウロで一番新しい魚の入るメルカードでその日に入った魚を買って刺し身か焼き魚にして食べるようにしている。最初の頃は日本から持ってきた網で焼いていたが、煙が出るのでフライパンで焼き、さらに蓋をして匂いが少しでも出ないようにしている。 僕の場合は今まで文句を言われたことはないが、匂いや煙、騒音に対する隣人からの苦情の煩さは、ほとほと身に染みているから言われる前に手を打った。隣のアパートの人間は家に一日中いる婆さんで隣のベランダから僕のアパートを覗き込んだり、アパートの出入りをチェックしたりするほどであるから決して油断がならない。一時は訴える事も考えたが、僕がいない間に犬が吠えたりする可能性があるので、今のところはぐっと我慢している。 毎朝、散歩の後にご飯を炊き、魚を焼くのが日課であったが、その日課がすっかり狂ってしまった。つくづくアパート生活は大変だとおもう。かと言って、一軒家暮らしになると、強盗が危ない。サンパウロは本当に暮らしにくい都市だと思う
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