4・20 南米最大の生鮮物集積地、セアザ (2018/04/19)
初めて、セアザに行った。セアザとは鮮魚野菜果物の集積地のことである。南米最大と言われるだけあってさすがに広く、その広さには驚いた。あまりに広すぎてどこに何があるのか分らなかったほどである。 ブラジル中からきた、果物や野菜を満載した大型トラックが所狭しと止まり、運んできた荷が次々と降ろされていた。そうした様子は写真を撮るのをそそられたが、一般的にサンパウロの市場は写真撮影を禁じられている。以前ラッパ区のメルカードでもガードマンに禁止されたし、毎週行っているメルカード・ムニンシパルも写真が許可されたのは、観光ポイントなったつい数年前からである。それまではほんと煩かった。警備員やクラッシャーを首からかけたセアザの職員が多かったので、無理に写真はとらなかった。 そのせいもあり物足りなさもあったが、各地から運び込まれた生鮮物の量は目を見張るほどであった。鋼のような筋肉の男達によってスイカなどはまるでバスケットボールのように軽々と次から次へと満載したトラックから投げ下ろされていたし、トラックから降ろした野菜や果物を一杯つんだ手押し車を押す人々が忙しそうに細い道を歩き回っていた。邪魔にならないように何度道を開けたことか。一般人も買い物をできるようではあるが、慣れない人間は邪魔でしかない。僕のような単に見物にきたような人間はましてやである。 セアザには、働く人たちが食べている、新鮮な素材を使った、安くておいしい食堂がきっとあるだろう、と思っていろいろ探してみたが、僕が見た限りでは、どこも思った以上に高く、料理もさほどおいしそうには見えなかった。これは可なり期待外れだった。どこかにそういった食堂があるのだろうが、見つけ出すことはできなかった。 それでも、サンパウロの台所、南米一のセアザを見てきたのは一つの収穫ではあった。次回行けばもっといろんな発見はあるだろう。今度行くときはもうすこし情報を仕入れていこう。
 | トラックが至る所に停まり、手押し車を引く人が歩き回る。 |
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