4・22 逃げて行ったお金 (2018/04/21)
久しぶりにお金を落としてしまった。50レアル札。 日本円に直せば2000円にならないくらいであるが、僕にとっては3000円ほどのお金を落とした感じである。バスに乗る際に、胸ポケットから「ビレッチ・ウニコ(料金カード。日本で言えばスイカのようなもの。3時間以内? であれば何度でもバスを乗り降りできるし、メトロの乗り継ぎで少し割引される)」を胸ポケットから出した際に、落としたのだろう。 財布にお金を持っていればこんなことにならなかっただろうが、以前、メトロでスリ集団に財布をすられて以来、胸ポケットにそのままお金をいれるようになってしまった。もう20年近くなるだろうか。日本では財布を持つので、行くたびに財布の便利さが身に染みる。それなら、持てばいいだろうと、自分でもそう思うのだが頑固で頭が固いからもたない。つくづく面倒臭い性格だと思う。嫌だと一度思ったら、なかなか融通が利かない。それは、対人関係でも同じで、一度嫌いになった人間とは2度と会いたくない。損な性分だと思う。 お金を落としたものの、意外に悔しく思っていない自分に驚いた。むしろ、50レアル拾った人間はほくほく嬉しがっているだろう、と思うとうれしくなった。 お金を落としたおかげで、最近、お金に余裕がなくガチガチになっていたことに気が付いた。そんなにお金を追いかけていたら、金の方から逃げて行ってしまうだろう。もしかしたら落としたお金は、僕にそのことを気付かせるために逃げて行ってしまったのかもしれない。・・・・今日はそれにしてもポジティブだ・・・
 | 夕、前に見えるコパーンビル(有名建築家ニーマイヤー設計したアパートビル)にぽつぽつと電燈が点き始めた。みんなそれぞれにもくもくと生きている |
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