5・1 病後初の外出 (2018/04/30)
支払いがあったのでリベルダージの銀行に行かなければならなかった。問題は、メニエル病が回復したとは言っても、ちょっと出ただけで身体はふらついていた。果たしてリベルダージまでの1.5キロ大丈夫だろうか。ここで無理してはまた元の木阿弥だ。タクシーで行くことやバスでいくことを考えたがいまいち踏ん切りがつかない。 結局、もし気分が悪くなったらバスなりタクシーに乗ろうと考え、出る事にした。意外に順調で気分が悪くなることもなくリベルダージに到着した。銀行に行くと、思った以上に人は少なく、僕の間に3人いるだけであった。しかし、待っている間にどどっどと増えた。それも老人が! 老人は後から来ても優先されて僕の前に受付される。幸いなことに、僕の間に入ったのは1人だけだった。 やっと僕の順番になった。気分は悪くなかったが、だるい。カードでお金を払い、さらに引き落とす。お金を数え、無事用事終了。ほっとしたが、ここで安心するわけにはいかない。とりあえずカードがあることを確認した。確かにある。そこでやっとほっとした。 日本食量店で買い物をし、帰途につく。それにしても、病後初めての外出である。身体は結構くたくただ。アパートについて、ポケットからお金とカードを取り出す。 ない・・・ない。あるはずの銀行カードがないのである。あるのは、ビレッチ・ウニコ(日本のすいかのような乗りモノカード)だけである。いくら探してもカードはなかった。 そいえばあのとき・・・・・、お金を数えるのに一生けん命でカードの確認をしなかった。あると思っていたのはビレッチ・ウニコだった。おそらくカードは読み取り機に入ったままである。もういちど銀行に行く体力はあるのか? しかし、行くしかない。自分の不注意を恨んだ。普段だったら決してこんな過ちはしないのであるが・・・。ぼんやりしていたのである。もう一度リベルダージの銀行に行くハメになってしまった。 カードはやはり銀行にあった。名前を確認されただけで返してくれた。自分ではボーツとしていたつもりはなかったのだが、注意力が散漫になっていたのだ。やっと家に帰り着いたときには疲れ切っていたが、思っていた以上に身体が回復していたことを知った。また行かなければならなかったことを考えると大変であったが、無事帰り着いたことを考えると身体に自信がついた。
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