5・2 占拠ビル火災 (2018/05/01)
夜中、数機のヘリコプターがセントロ上空をホバリングしているのでおかしいな、と思っていた。 翌朝起きると煙がでている。ヘリコプターは飛んでいるままである。ネットニュースを見ると、26階建のビル火災らしい。建物があまりにも汚くてずっと写真を撮ろうと思っていたビルだ。そのビルには占拠民120家族が勝手にすみついていて、荒れ放題に荒れていた。 はっきり言って、こうした占拠人にはいい印象を持っていない。電気・水道は盗電水してタダ。家賃は払わなくてもいい。(組織に幾何かのお金を払っているかもしれない)。当然企業は、これらのかかったお金を普通に払っている人間に払わせているだろう。セントロという交通の便の最高に良いところに勝手にすみつき、その上、ほとんど金をはらっていない。あくせく働いて、遠い郊外から数時間かけて通っている人のことを考えると、どうしても許せない。金がないなら何をしても許されるという、ブラジル特有の特権意識である。それは金持ち階級にもいえる。結局、シワ寄せ被るのは一般庶民だ。 一度、立ち退きを迫られた占拠民同士の話を聞いたことがある。 「セントロを離れたくないわ。職場には近いしね。遠くに住むのはいやだわ・・・・」この話を聞いて腹がたった。自分たちでは何の努力もなしにセントロに住んでいる。とはいいつつも、いつ追い出されるかもしれない場所に住むのも落ち着かず大変ではあるだろう・・・。やはり普通の人にはなかなかできない。 焼きだされた住居人には、数か月の家賃が支給されるらしい。勝手に入りこんで住みつき、おそらく自分たちの不始末で火を出しながら家賃を支給されるのである。なんか納得しないところもある。まあ、しかし、ここはブラジル。困ったときは、助け合いの精神か・・。
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