5・8 人種差別 (2018/05/08)
モレーノ(黒人と白人の混血の男)がレジの行列から大分離れたところで携帯を触っていた。僕はてっきり、列に並んでいないと思い彼を抜かして列の後ろに入ると、その男が「列にいるうだけれど」という。彼は手に携帯しかもっていなかった手にすぐ横に置いてあったワイン瓶を取った。 別に割り込みをする気もなかったので彼のところまで引返しながら「もっと前にいなよ」と言った。ちょっと横を向いている間に左肩に軽い衝撃を受けた。てっきり、彼の身体が偶然あたったのかと思っていた。が、彼が僕を小突いた感じがしないでもない。見ていなかったのではっきりわからない。「お前。俺を叩いたな!!」と大声で喚こうとしたがぐっとこらえ、彼の横に並び彼を睨み返した。彼はぬけぬけと何もなかったような顔をしている。 後で考えると、「ポリシアを呼んでくれ!」と大声でわめけばよかったと思ったが、このときはそこまで頭が回らず睨み付けるくらいしかできなかった。もともと黒人系の男も女もひねくれた奴が多く嫌いな人種である。その反面、バイアなどでは気のいい奴が多いのはこられらの人間であることが多い。 サンパウロでは意外に人種差別がある。黄色人種でさえ差別を受けることはしばしばあるのだから。黒人となるとましてやである。それでも最近は僕がブラジルに着た頃と比べ、随分と減ってきたような気がする。
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