移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
5・11 散歩も危険 [画像を表示]

5・11 散歩も危険 (2018/05/10) 今朝の散歩も折り返し地点のリベルダージを過ぎ、帰途に入っていた。その時、正面から独りの男が向かってきた。スピードを上げることもなく普通に歩いてくる。どんどん近づき、歩道の真ん中正面に電信柱が立っているところまできた。相手が踏み出す方向を見てどちら側かを行こうと思っていた。ところが僕の方が早くその地点に早くついたので、外側を行くことにした。するとその男も外側を方に向かってきた。
今まで、何回か、そんな男に出遭ったことがあった。僕が行こうとする同じ方向に来るのはたいてい強盗である。そう思ってまず間違いがない。
その男は、まるで、ラグビーの足踏みをするかのように足踏みをし、手を広げ逃げないように前を塞いだ。とっさに犬たちをひっぱり後ろに5,6歩逃げた。それと同時に「な、なんだ」と大声が出た。今までの経験上、あまりに興奮しすぎると声さえもでない。けっこう落ち着いている自分を感じた。犬も、数回吠えるのが聞こえた。ただ、犬たちもとっさのことでほとんど吠えていなかった。男は、まだ20歳前後の若い男であったが、20m先のバス停に目をやり、それ以上襲ってくるのを止めた。バス停の人間が動きだしたのを見だろう。そして僕の方を振り向いて「ボン・ジア」と言ってきたが、あの挙動を見ると強盗しようとしたのは明らかである。さっきの行動をごまかすために言ってきたとしかどうみても思えなかった。もし、僕が大人しく声もあげずにいたら、襲ってきただろう。ニヤリ顔も浮かべていなかったことを考えると、強盗を突然しようと思いたったか、強盗の初心者だったと思われる。そういう意味では、ラッキーだったと思う。
しかし情けない犬たち。主人が襲われそうになっているのに、何もしないとは・・・。しかし、彼らは彼らで怖かったのである。人間の15分の1ほどしかないのである。ブラジルの犬は主人をおいて逃げると言うことは聞いていたし、実際人間に対しては向かってきたりはしない。それは今までの経験上解っていた。だから、彼らを責めるつもりはさらさらない。むしろ庇ってやらなければならない存在なのだ。

DSC_4277.jpg
最近雨が降らないので夕焼けもどろんとしている


前のページへ / 上へ / 次のページへ

楮佐古晶章 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 楮佐古晶章. All rights reserved.