5・12 かっこ良い年の取り方 (2018/05/11)
今朝も肌寒い。時間は5時。できれば起きたくない。一瞬、土曜日だしメニエル病の具合も昨日からあまりよくないし、今日は休んでおこうか、と思ったがなんとか起きる。頭を振っても痛くない、たぶん大丈夫だろう。オルガニックフェイラに買い出しにいかないと、野菜類がない。パパパパパと服を着て出かける。 出かける前に、チラリと鏡で自分の顔を見る。そこにははれぼったい、目の下に隈のある中年の顔があった。あ~、ため息が口から洩れる。もう、ちょっとね~、すがすがしい顔だったら・・・・。顔色もいまいち悪い。そんな鏡の中の自分を吹っ切ってでかける。今更、年をとったことを悩んでもしかたがない。もう、受け入れるしかないのである。自分の年も、持病も。 エレベーターの中にある鏡を見ないようにして降りる。そう言えば、中年のおばさんで鏡をみている女性を見たことがない。若い女性はバスの中でも携帯で自分の姿を映し出しては、化粧のノリや髪が乱れていないのかを見ている姿をよく見かけるのに! 最初は面倒臭くなって見ないだけか、と思っていたが、年取った自分の顔をあまり見たくないのであろう。うむうむ、その気持ちよく判る。そんなことを考えながら、横のまだ若い女性が携帯で自分の顔を眺めている姿をちらりと盗み見た。 自分の、皺が増え、はりのなくなった手をみながら、若い頃は、年を取った自分を一度も想像すらしなかったことを思い出した。この娘も、自分が年を取った時のことなど想像すらしないのだろうな。それでいいのである。若い時から年をとったときのことを考えてもしょうがない。でも、欲を言えば、かっこよく年をとっていきたい。
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