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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
5・15 その後の火災跡 [画像を表示]

5・15 その後の火災跡 (2018/05/14)  火災跡がその後どうなっているのか、きにかかり見に行く。
火災跡から100mほど先にあった鉄柵も50mに代えられ大分近くによってみられるようになっていた。その分瓦礫の山も2000t運ばれたらしい。その鉄柵の周囲には未だに作業の様子をじっと見入る人たちがいた。彼らはいったい何を見ているのだろう? 
 パイサンヅー広場に設けられた避難所には焼け出された人々が、色とりどりのテントを張っている。おそらく企業か組合かセンテット(屋根なし住民組合)の寄付だろう。たぶん彼らは新しく不法占拠するビルがないか、うかがっているものと思われる。政府から出される数か月分の家賃援助金は入ったようなことを書かれていたような気がするが・・・。
 その横では、トロッカトロッカ(物々交換、あるいは盗難品を持ってあつまった人々)でごった返している。普段は、もう少し静かなたたずまいなのだが、火災後からこの広場もすっかり雰囲気が変わってしまった。
これは、僕の想像するところだが、焼け出された人々はまた不法占拠ビルに入りこみ、もらった金は自分たちのために消えていくだろう。結局、援助金はなんのためにはらったお金かというこことになる。自分たちの不始末で火災をおこし、援助金だけせしめた感じである。どうも納得がいかない。が、これがブラジルなのであろう。ブラジルは納得いかないことだらけの社会である。

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火災跡


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