6・12 気を使う撮影 (2018/06/12)
この頃、アパートの近くで咲くイッペー・ローショの花を探してはあちらこちら撮りに出かけている。バスの車窓から見た咲きかけの花をアローシェ広場に撮りに行く途中に、レプブリカ広場を横切った。ちょうどその広場の2本の木もほぼ満開になっていた。車窓からみたアローシェ広場のイッペ-より綺麗に咲いている。 樹のそばには、数人のトラベスチ(性転換者)がいて、トラベスチ特有のがらがら声で男に声をかけていた。多分何もしないだろう、と思うが、トラベスチとは言えども元は男である。僕よりも身体つきはでかいし、力は強そうである。襲われたら、確実にやられるだろう。油断は禁物である。 さらに、イッペーのある所は、ちょうで空港行のバス停があるところで、外国人や海外に出かけるブラジル人を狙った強盗もいる。辺りに気を配りながら、写真を撮る。ブレたりボケたりする可能性を避けるために、同じ写真でも2,3枚は撮るので時間がかかる。午後4時頃でまだ日があるとは言え気を使う。 数m先ではトラベスチがなんとなくちらちらとこちらを見ている。去年の話ではあるが、トラベスチが信号待ちをしている車を数人で襲った事件がこの近くであった。そんなニュースを思い出した。もっとも僕を襲うのだったら、カメラをカバンから出した時点でとっくに襲われているだろうが・・・。 最近のレプブリカ広場は治安が悪くなってきているようで、街娼、トラベスチ、麻薬の売人、路上生活者たちが多くなった、とニュースで流れていた。僕自身も、広場の中を歩いていて、数人の見回り警官に尋問を受けたことがある。とにかく、気を付けなければならないことは確かなようである。さっさと撮って、さっさとその場を去る、それが一番よさそうである。
|