7・24 散歩で (2018/07/23)
犬の散歩をしていると、前から来た、20代半ばほどの二人組のひとりに声をかけられた。あたりは、人通りもなくまだ薄暗い。襲うのに格好の場所とタイミングである。 ちょっと瞬間的に身構えたのか、左手が持っている、糞を拾う新聞入れ袋にあたり、カサカサっと音をたてた。相手は僕が身構えたと思ったのか、「オパ(ブラジル人が驚いた時にあげる言葉)」と発し、少ししりぞいた。相手もはむかわれたり、大声をあげられたりすると困るのだ。 「セニョール、ちょっと話をしてもいいか?」と聞いてきた。彼の顔は荒んでいないから、たぶん強盗ではなく、「お腹がすいているからお金が欲しい」といいたいのだろう。 ちょっと考えたが、散歩中で小銭も持っていないし、たとえ、強盗に見えなくても見知らぬ男2人を近づけたくなかった。それに、近づいた瞬間、突然、強盗に早変わりすることもあることを知っている。 結局、「話もしたくない。」とそっけなく答え、その場を去った。あとで、話くらいは聞いてやれば良かったかな、と思ったが、話しかけてくる状態があまりにも悪すぎた。もう少し明るくて、人どおりが多ければその気にもなったと思うのだが・・・・
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