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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
8・30 ほっといてくれ! [画像を表示]

8・30 ほっといてくれ! (2018/08/29)  後ろから来た日系人? 中国人? がアズミの足が震えているけど? と聞いてきた。

もちろん、そんなことは知っている。
 ダックスフンドのアズミは2年ほど前にヘルニアが発症した。胴の長いダックスフンドはどうしても背骨に負担がかかりヘルニアが出やすい。抱くだけでもキャインキャインないたほどであった。毎日、湯浴とマッサージを繰り返してなんとか治まった。それから、ほぼ毎日、背中を中心にマッサージを行い、土日を除いて3キロほどの散歩に出ているのだ。そのおかげか、それから1度ヘルニアが出たようであるが、すぐに治った。
2匹のダックスフンドはもう12歳以上で高齢である。強い注射や手術は避け、無理にでも歩かせるようにしている。そうしないと、きっと歩けなくなってしまうだろう。知らない人間がみたら、ひどい飼い主と思うかもうしれない。しかし、彼らの健康のためにやっていることである。(自分の健康のためもあるが)
ブラジルはとにかく動物や子供に対する暴力に対してうるさい。たとえ良かれと思ってやっていることでも、すぐに通報され虐待だ、と言って逮捕される。最近の日本もその傾向があるかもしれない。まったくもって腹立たしい。
こずるいストリートチルドレンなどは法で未成年は守られていることをを知っていて大人を襲ってくる。大人の体格をした子供がまだ未成年だからといって人を殺しても無罪になったり、拳銃を持って襲ってきた子供に身を守るために暴力を振るうと過剰防衛だといわれたり、まったく真面目に働く大人はやるせない。それこそ、18歳未満(未成年)だったら、何をしてもいいのか! という気持ちになる。

「ヘルニアだ」というとその東洋人は「そうか」と言っていってしまった。僕の発音からブラジル人でないと知って?、ちゃんと理由があって散歩させていると分ったのか? 腹立たしいのは、ちょうど居合わせた、杖をついて毎日歩いている初老のばあさんが、これぞとばかりに「そうよ、かわいそうよ」と言って通り過ぎて行ったことだ。
「あんたが散歩するのと同じように健康のために毎日歩かしているんだよ! ほっといてくれ」と言いたくて堪らなかったがぐっと我慢した。

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アズミ。顔はまだ若風だが白髪が目立つようになり、若い頃のようにちゃちゃと歩けなくなってきた。


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