9・3 気づかないこと (2018/09/02)
自分では全くワルイことをした覚えがないのに、相手が随分傷ついていた事がある。 それを聞くと本当に申し訳ないとおもう。だから、当然、僕が凄く傷ついても相手は一切気が付いていないこともありえる訳だ。僕も、相手は気づきさえしていないのかも、と思うようになった。 この頃は怒らされたり腹をたてたりしても、まず自分が悪くなかったか考えるようになった。もともと短気で腹を立てやすい性格だから反省することが多いが、相手がひどい場合も多い。最近、相手がわるいのか、自分がわるいのかさえ、分らないことが増えたし、ひとりでプンプンしていることが増えた。 腹立たしいと思った人にはできるだけ会わないから、自分から会いましょう、と言う人はほとんどいなくなった。別にそれで問題ないので構わないが、どんどん会う人が少なくなってきた。 相手は、僕が芸術家(カメラマンのどこが芸術家なのか分らないが・・・)だから仕方がないと思ってくれる人が多いようだ。聞くと我儘なところがあるらしい。自分ではそう思っていないからタチが悪い。我儘なのは、3人兄弟で男一人だったせいか、兄弟の中では我儘に育てられたこと(自分ではそう思ったことはない)が原因なのかもしれない。 あるとき帰国した際に、妹にふっと、「お母さん(亡くなっている)がよくスキヤキ作ってくれたね!」と言うと、妹が「お兄ちゃんが好きだったからよ。私はあまり好きじゃなかった」という。そのことを聞いて初めて知って愕然としてしまった。気が付いていない所で甘やかされていたのである。その他にも、自分で気が付いていなかったことや知らなかったことが意外にあり、妹や姉に話を聞いて驚くことが多い。 もう、いまさら、自分の性格を変える気はないが、できるだけ人を傷つけないようには生きていきたい。
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