9・21 セントロの樹 (2018/09/20)
この頃毎日、仕事でユーカリの木をセントロで探している。 あったのはコンソラソンに3本バーリ・デ・アニャンガバウーに1本をやっと見つけた。 しかし、写真を撮ってみると、絵にならない。1,2本ではどうにもならない感じである。というのは、ユーカリは樹高が高くなる木で、セントロにあった木はどれも樹高が15、6mあり、そのうえひょろっと細いからだ。 普通は郊外で製糸会社などが、数百本、数千本単位で野菜の様に「栽培」しており、ある程度の大きさになると刈り取る。伐採するというよりは刈るといった方があっているように思う。これが紙の原料になるのだ。日本からも大手の企業がきてブラジルのいろんなところで栽培している。ユーカリばかり単一に広い範囲で栽培するので、ユーカリの特性もあり、いろんな弊害をもたらすようである。 ところがセントロではあまりに高木になり過ぎるものだから、倒木や落雷の危険もあり、ほとんど植えられていない。例えあっても、あまり美しい木でないし、きれいな花を咲かせるわけでもないので、すぐ切られるのであろう。いろんな人に聞いたが、セントロでは見かけないね、というのが大半だった。 セントロの広場や公園の街路樹を見てあるくと意外に面白いことを知った。大分見て回ったところで、自分の大学の専門が木だということをはっと思いだし、独りで笑ってしまった。すっかり忘れてしまっていたのだ。 気づかないうちに木肌や葉の形状、色からおおよその樹種の見当がつくようになっていた。今では、セントロのどこに行くとどの木がある、ということもだいたいわかるようになった。こうしてみるとセントロには結構いろんな木があり面白い。
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