9・22ルス駅周辺 (2018/09/21)
ルス駅方面にユーカリを探しに今日は行くことにした。この辺りは、路上生活者が多く、サンパウロでも危険な区域のひとつだ。麻薬がほとんどフリー地帯のクラコランジャもこの辺である。普通、中流以上の人は行くことはないだろう。 ルス駅の通りを隔てた所にピナコテッカ美術館とルス公園がある。ピナコテッカ美術館には、以前、よくいったが、最近は、内部を改修しているためか、ほとんど面白い特別展示会がなく、見れない部分があったりするので滅多にいかなくなった。 ちょうどその隣にルス公園があり、大きな樹木もある。この公園はあまり雰囲気が良いとはいえない。昔から、娼婦がいて、昼間から客をそれとなく誘っている。それも、中年以上の女性が多くいる。以前、知らずに、この異様な雰囲気のある公園の写真を撮っているとひとりのお婆ちゃんに怒られたことがある。 「私達にも生活があるんだからね・・・・・」 最初、何を言っているのか分らず一瞬びっくりした。しばらくして友人から言われたことをはっと思い出した。「あそこには中年以上の娼婦がたくさんいるよ」 ぱっと見、普通のおばあちゃんにしか見えないから、まったく知らずに撮っていたのだ。言われて良く見ると、ベンチに座った化粧の濃い女性がいたり、木陰にたたずんでいる女性がいた。もうそれ以上写真を撮るのをやめ、公園の散策だけして帰った覚えがある。 この公園や付近だったらユーカリもある可能性がある。そう思い行ったのだが、巨大な木はあったが、ユーカリはなかった。ユーカリは高木になるし、忌避ホルモンのようなものを出すらしいから、公園にあっても切ってしまうのかもしれない。 残念ながらユーカリの樹はなかったが、久しぶりのルス駅や公園を見ることができ面白かった。しかし、この地域の荒れた雰囲気は以前のままであった。今日行ったのは午前中でたいしたことはなかったが、夕方になると雰囲気はますます危険をはらんだものになるだろう。
 | 公園をウロウロしている人が多い。ぼくもそのひとりであるが |
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